ネコ以外にも?プレミアのピッチに立ったユニークな侵入者3選

       
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瀧本 拓朗

瀧本 拓朗

海外サッカーが好きで、特にプレミアリーグ中心に試合を観ています。中学生の頃にそのパスサッカーに魅了されてから、ずっとアーセナルのファンです。戦術的な分析などはまだまだ未熟ですが、「こういう見方もある」という新たな角度を皆さんにお届けすることができれば嬉しく思います。

ピッチは選手だけのものではないのかもしれない。

2月2日にグディソン・パークで行われたエヴァートンvsウォルバーハンプトンの一戦は3ー1でアウェーチームが勝利したが、試合内容よりも66分に突然ピッチに現れた1匹の黒猫に注目が集まった。

試合後に監督や現地メディアなどがこぞってこの可愛らしい侵入者について言及したが、今回は過去を遡って、誰もが憧れるプレミアリーグのピッチに立った“選手以外のモノたち”をいくつか紹介していく。

書き手

 

突然現れた“幸運の”?黒猫

https://twitter.com/BBCSport/status/1091776054442819585

まず先日のエヴァートンvsウルヴスでの黒猫の侵入だが、事件はウルヴスがダメ押しの3点目を決めた直後の66分に起きた。

どこからともなく現れた1匹の黒猫が突然ピッチに乱入。試合は中断されたが、このキュートな侵入者はそんなこと知る由もなく、軽快な動きでピッチを縦横無尽に動き回った。

そのキレのある動きに、2点差で負けていたホームチームのサポーターは「彼と契約しろ!」と皮肉を込めて大合唱をし、スタジアムはなんとも言えない雰囲気に。

その後この侵入者は約3分間ピッチを思う存分駆け回ったのち、自ら退場していった。

そして試合はこのまま3ー1でウルヴスが勝利をおさめたが、終了後には様々なメディアや人物がこの“珍騒動”についてユニークに反応した。

https://twitter.com/Wolves/status/1092151738621030400

https://twitter.com/Everton_Japan/status/1091911277033644034

 

また、試合後の会見で、勝利をおさめたウルヴスのヌノ・エスピリト・サント監督は「(出身国の)ポルトガルでは、黒猫は不吉なことの象徴なんだ。だから二度と会いたくはないね」とコメント。

とうとう黒猫と係員の攻防について分析するアナリストまで登場。

イギリスでは黒猫は幸運を運ぶとされているが、その幸運はエヴァートンとウルヴス、どちらに訪れるのだろうか。2チームの今後に注目だ。

 

過去にも同様の侵入者が…

ここからは過去を遡るが、2012年2月6日にアンフィールドで行われたプレミアリーグ第24節リヴァプールvsトッテナムの試合でもやはり猫がピッチに侵入した。

この時も「まるでリオネル・メッシのような疾走ぶり」と話題になり、試合後にはTwitterにこの猫を名乗るアカウントが多数現れるなど大反響を呼んだ。

これは試合中ではないが、2017年10月24日には、EFLカップ4回戦マンチェスター・シティvsウルヴスに向けてのグラウンド整備中だったエティハド・スタジアムにリスが侵入したこともあった。

リスは猫よりもさらに小柄でアジリティが高いため、クラブスタッフは捕まえるのにかなりの運動量を使ってしまったようだ。

 

チャールトンのピッチに投げ込まれたのは…

そしてここからは“侵入”ではなく“投げ込まれたもの”を紹介していく。

フットボールリーグ1に所属するチャールトン・アスレティックでは、2018年8月25日に行われたフリートウッド戦で、サポーターによってピッチ内にスナック菓子の袋が大量に投げ込まれ、試合を中断せざるを得なくなった。

これはオーナーへの抗議の意味が込められたものだったが、同様の理由で2016年10月15日のコベントリー・シティ戦では大量の豚の人形が投げ込まれたことも。

https://twitter.com/Squawka/status/787386563718242305

これは両サポーターがそれぞれのオーナーに対する抗議の意味を含めて行ったものだった。

結局この珍事のせいで試合開始が5分遅れることになったが、ある意味本物の動物が侵入することよりも厄介な問題かもしれない。

 

まさかの“あの”野菜が?

最後に紹介するのは「稀に見る」侵入者だ。

https://twitter.com/FOXFOOTBALL/status/1047265802984947713

2018年10月2日に行われたチャンピオンシップのアストン・ヴィラvsプレストンの一戦で、試合開始前に監督のスティーヴ・ブルースに向けてなんと「生のキャベツ」が丸ごと投げつけられたのだ。

これはチームの調子が上がらないことへの不満によるものだろうが、こんなことに使われてしまったキャベツの気持ちになるといたたまれない。



【了】

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