瀧本 拓朗
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チェルシーのシーズンチケットを持ち、
ロンドンに住んでアウェイも含めたほぼ全ての試合を現地観戦している
熱狂的なチェルシーサポーターのテリー小松さんをご存知だろうか。
はじめに
今週のウェブマガジンでは、
新シーズン開幕直前の8月2日にトークイベントで伺った貴重なお話を紹介している。
そこで今回はその内容の一部を公開する。
語り手
小松輝仁(テリー小松)
雑誌『サッカーキング・チェルシー増刊号』の発売から4日経過。アザール 、ジルー、ルイス、フェレイラ、ゾラにインタビューさせて頂きました。皆様のおかげで「夢実現」。@worldsoccerking @borrowacatspaw @_taropon_ @温かいお言葉を下さった全ての方々
本当にありがとうございます。
小松輝仁 pic.twitter.com/VgeElIMJug
— Terry Komatsu (@terry_komatsu) June 21, 2019
内藤秀明
【プロフィール】
ファンサイト「プレミアリーグパブ」代表
学生時代の2012年にイングランドでコーチングライセンスを取得し、プレミアに強いサッカーライターとしての活動も開始
現在はプレミアリーグパブのサイト運営、イベント企画・司会などをしつつ、複数のサッカーメディアに寄稿もしている
— 内藤秀明│プレミアリーグ専門ライター (@nikutohide) November 30, 2018
小松さんとはどんな方?
本日のゲストは、現在ロンドンにお住まいで、チェルシーのシーズンチケットをお持ちの「テリー小松」さんこと、小松輝仁さんです!
よろしくお願いします!
こちらこそ、よろしくお願いします!
まずは簡単な自己紹介からお願いしてもよろしいでしょうか?
テリー小松と申します。
中学生の頃にテレビで観たジャンフランコ・ゾラに魅せられてチェルシーファンになりました。2016年からロンドンに住み、現在はチェルシーのシーズンチケットを購入して、遠方で行われるアウェイでの試合も含め、全試合を現地観戦しています。
一番のアイドルは名前の通り、ジョン・テリーです(笑)
小松さんは、現地に住んでいるからこそ伝えることが出来る、「選手と隣り合わせの日常」をTwitterや日本のサッカーメディアで発信する活動も精力的に行われているんですよね。
そうですね。6月には、『サッカーキング』さんにて、エデン・アザール、オリヴィエ・ジルー、ダヴィド・ルイス、パウロ・フェレイラ、そしてゾラにインタビューさせていただきました。夢が叶いましたよ。
日本にいるサポーターと現地を繋ぐ重要な役割を果たされているのですね。
現地スタジアムで判明した、ジョルジーニョへのブーイングの真相とは
では早速現地在住ならではの裏話をおうかがいしようと思います。
昨季はサッリ監督の就任、ジョルジーニョの獲得など、様々な変化があり、ヨーロッパ優勝というタイトルも手に入れました。
結果は残していた一方で、ファンからのブーイングに選手がさらされる場面も多々あるなど、人によっては評価が分かれるシーズンになるのかしら?とか思っています。
特にジョルジーニョは一部の試合でブーイングを浴びましたが、実際のファンの反応について、現地目線でお聞かせいただけますでしょうか。
個人的には最高な選手だとは思いますが。
はい。確かにジョルジーニョは昨季、ブーイングを浴びました。
それが2月22日に行われたELのマルメ戦、ホームでの2ndレグです。
その試合は、いつも観戦に来るシーズンチケットホルダーが来ない試合だったんです。
なぜかというと、上記のような不規則に平日開催で行われる試合は、シーズンチケットホルダーは自分のチケットを売りに出すことができるようになっているためです。
その結果多くのチケットが売りに出されて、そのタイミングでロンドンに来ていた観光客がそれを買ってスタジアムに沢山観に来ていたんですね。
僕自身が現地で観戦して、あの試合で起きていたジョルジーニョへのブーイングは、毎試合スタジアムに足を運んでいたファンたちによるものではなかったと感じました。
だから決してあのブーイングが現地サポーターの総意ではない、そう信じたいです。
と言いつつも…、ジョルジーニョ自身が「サッリ・ボール」批判への犠牲となったことは明白な事実です。
確かに、「サッリ・ボールと言えばジョルジーニョ」というイメージがサッカーファンの間で定着していますよね。
はい。ただ彼は昨季シーズン後半にかけて劇的に成長し、自らの評価を覆しました。
「ブーイングをするサポーターはそういうところをもっと見るべきだ」とロフタス=チークもインタビューで言っていましたよ。
ロフタス=チークは良い人ですね〜〜。
ジョルジーニョに話を戻しますが、昨季シーズン後半にはタックルで相手を止めるシーンが増えて、半年ほどでプレミアの激しいスタイルへの適応を見せましたね。
チェルシーに在籍したファン・セバスティアン・ベロンや、レスター・シティに在籍したギョクハン・インレルが代表例として挙げられますが、
「セリエA出身の選手はプレミア特有のスピードと激しさには適応できない」
という定説がこれまでありました。
昨季の序盤戦はジョルジーニョにも同等の心配をしていましたが、最終的に自らの力で適合してみせたあたりは、彼のインテリジェンスの高さを感じますよね。
プレシーズンマッチの川崎フロンターレ戦で10分くらい彼だけをずっと目で追っていたのですが、彼が指さす方向に本当にボールが進んでいくんですよ。天才だと思いました…(笑)
セスク・ファブレガスにも共通するのですが、ジョルジーニョはチームメイトがボールを回すべき方向をジェスチャーで指し示してくれるので、ボール回しが非常にスムーズになるんですよ。これは本当にすごい能力だと思います。
現在『BT Sport』で解説を務めているリオ・ファーディナンドは、ジョルジーニョについて「ゴールとアシストが少ない」と批判をしていました。
ただ、彼の良さはそこではないんですよ。彼がピッチにいるだけで、チームが進むべき方向が見えてくる。まさにピッチ上の指揮官なんです。
それが分かっていたチェルシーファンはその時のファーディナンドの発言を批判してましたよ、内藤さん(笑)
あらら、そうでしたか…ファーディナンドが指導者をしていない理由がわかるエピソードですね(笑)
(続く)
この対談で話題になったこと
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