「8節消化で7位」ウルブズ躍進の核となる二人の選手とは

ウルブズのコラム、第二回。

前回は軽く触れるにとどまったネベスとウルブズの話に加えて、今回は、チーム最古参であるマット・ドーハティについても触れようと思います。

フォスン期のウルブズの象徴・ネベスと、それ以前のウルブズの象徴たるドーハティ。彼らはチームでどのような役割を担っているのでしょうか。



書き手

Wolves.jp

1:ルベン・ネベス

ウルブズにやってきた ”超新星”

ポルトガルからやってきた超新星、ルベン・ネベス。今シーズンにウルブズの試合をご覧になった方ならお分かりかと思いますが、彼こそが、チームの心臓で、欠かすことのできない選手です。

昨年夏にウルブズが彼を獲得した時も、多くの方から、

「ネベスがウルブズだと・・・?もったいない。」

「ネベスがチャンピオンシップに行くのか?チャンピオンズリーグの間違いではないのか?」

というような声を多くいただきました。

実は私も、最初は

「どうせ飛ばしだろう」

と高をくくっていました。

同時に

「ネベスってどんな選手だ・・・?すごい選手なのだろうか。」

という疑問が浮かびました。

それまではチャンピオンシップを中心に観戦する生活を送っていたため、国際大会に縁のない生活を送っていました。

そのため、

「ポルトの超新星」

と言われても

「ふーん。そうなんだ」

という程度の認識でした。

しかし、それはすぐに覆りました。

 

 

チャンピオンシップ第3節、ハル・シティとの試合で、ルベン・ネベスが自らの価値を見せてくれました。(動画冒頭のシーン)

「なんて選手を獲得したんだ・・・」

と驚き、このような選手を連れて来れるウルブズの野望に期待を抱かずにはいられませんでした。

こうして、ウルブズが覇道を歩み始めました。

ネベスのプレースタイルとは

さて、話題を彼自身に戻しましょう。

ネベスは、チームのビルドアップに参加し、ディフェンスラインとフォワードたちをつなぐ役割も担っています。

彼は、正確な足元の技術で相手のプレスをいなすだけでなく、精度の高いロングパスでサイドチェンジもできます。

ですから、基本的にはスリーバックの前に位置し、ペナルティエリアの中に入ることはほとんどありません。

昨シーズン、ウルブズの攻撃はすべてがネベスを経由しており、対戦相手はネベスにプレスをかけて封じ込めようとするとのの、一瞬の隙を見てはロングパスを通してチャンスを生み出していました。

ネベスは、ウルブズの攻撃を任せられるほどの信頼に足る選手になっていました。

ネベスがサポーターの心を掴んだわけ

ネベスがウルブズサポーターの絶対的な信頼を勝ち取ったのは、彼のチームへの貢献のみではありません。

彼は、ウルブズに情熱を注いでいるのです。

ネベスは、ほかの新加入選手たちと同様に、チームプレーヤーとしてプレーできる選手です。

味方のゴールを自分のもののように喜び、味方選手に駆け寄り、祝福する。

そんな気持ちのこもったプレーや態度を見せられて、その選手に惚れこまないサポーターはいないでしょう。

時に、その気迫が、裏目に出てしまうことがあります。昨シーズンは、累積警告により計3試合を欠場。(5枚1試合、10枚2試合)

さらに、きわどい判定に激昂し冷静さを失い、立て続けにイエローカードを受けレッドカードを受けてしまうこともありました。

しかし、レッドカードの出場停止が明けた試合、カーディフ・シティとの ”優勝決定戦” では、その日唯一のゴールとなったフリーキックを見事に決め、リーグの趨勢を決定づけました。

金曜夜、カーディフシティ・スタジアムには3万人の観客が頂上決戦を見ようと集まりました。

両者の差はわずか6ポイント、そしてカーディフは消化試合数が1少ないという状況で、そのシーズンを象徴する2つのチームが真っ向からぶつかりました。

「ネベスのゴールが凄い!!」の一言では片づけられないような熱い一戦は、最後の一秒までどう転がるかわからない、ハラハラの展開でした。

シーズンで一番の激戦の緊張感と、劇的なフィナーレの後の感動は、今でも私たちの脳裏に焼き付いて離れません。

ジョアン・モウチーニョの加入

そして、久方ぶりのプレミアリーグを目前に控えた今夏、

ネベスの相棒としてウルブズが新たに迎えたのは同郷の大先輩であるジョアン・モウチーニョ。

ネベスの隣に、もう一人の展開力に優れた選手を配置することによって、ネベスへの負担は大きく軽減されました。

そして、歴戦のポルトガル代表を間近で見ることによって、ネベス自身の成長にも大きくつながるでしょう。

そして・・・

生活拠点をウォルバーハンプトンに移してからも、古巣であるFCポルトへの愛は変わっていないようです。

いつか、彼がゴールド&ブラックのシャツを着て、ヨーロッパ最高峰の舞台で、愛する故郷に凱旋するときを、私たちは心待ちにしています。

2:マット・ドーハティ

”アイリッシュ・カフー” と呼ばれる男

ネベスがチームの心臓なら、マット・ドーハティはチームのアキレス腱でしょう。

彼なしでは、ウルブズはその武器である分厚い攻撃を披露することができません。

ネベスがいくらロングボールを蹴れるとは言え、受け手がいなければパスは成立しませんよね。

そこで、名乗り出たのがマット・ドーハティ。

ドーハティは、RWBでありながらかなり攻撃的な位置取りをするのが特徴的です。

特に、極端に中央にポジションを取ります。なので、サイドに張って持ち前のスピードと突破力を生かしたいヘルダー・コスタや、周囲との連携を取るのがうまいイバン・カバレイロとは相性が抜群です。

アタック! アタック! アタック!

「スリーバックが後ろに控えているのだからウィングバックが攻撃的であるのは当然だ」

という意見もあるとは思いますが、彼のすごいところは、従来のフォーバックでプレーしていた一昨季以前から、

ストライカー顔負けの超強気なポジション取りをするところなのです。

いつのどの試合かは朧気ですが、こんなシーンがありました。

「コーナーキックをクリアしカウンターを試みるウルブズ!ボールはハーフウェーライン付近、サイドから中央に一本のスルーパス!抜け出したのはなんとドーハティ!!」

リーグ優勝を成し遂げた昨シーズンにも同様のシーンがありました。

動画2:03からのシーン

2位との直接対決において、10人で1点ビハインドという苦しい状況で、ディフェンスラインから一目散に駆け抜け、相手DFラインの裏を取り、キーパーに倒されていた選手こそがマット・ドーハティです。

彼の攻撃参加は、時折私たちをあっと驚かせてくれます。彼の攻撃参加の有無が、ウルブズの調子の良し悪しを分けているといっても過言ではないでしょう。

ドーハティがウルブズでポジションを掴むまで

彼がウルブズと初めて接点を持ったのは2010年の夏でした。ウルブズのプレシーズンマッチの対戦相手であったアイルランドのボヘミアンズの選手として、

ドーハティは素晴らしいプレーを披露したのです。

そのプレーぶりが評価され、ウルブズは若きアイルランド人をイングランドでのトライアルに招待。

ドーハティはウルブズの一員になったのです。

その後、スコティッシュ・カップ決勝を経験したハイバーニアンや、イングランド・リーグ1のベリーへのローン移籍を経験して、2013年にウルブズのレギュラーの座を掴みました。

攻撃性能が開花した ”コンバート”

ウルブズでのキャリアはすべてが順調というわけではありませんでした。

クラブがリーグ1を制覇しチャンピオンシップに返り咲いた14/15シーズンには、アカデミーの後輩だったドミニク・イオルファにポジションを奪われていた時期もありました。

さらに、続く15/16シーズンには、チーム事情により本職ではないレフトバックにコンバートされたのです。

しかし、人生万事塞翁が馬。

ドーハティはこのLBというポジションで、本職の選手をベンチに追いやる活躍を見せ、以降1年半に渡って、同ポジション不動のレギュラーとなったのです。

そして昨シーズン、ヌーノが就任すると同時に右サイドに復帰したドーハティは、チーム影のMVPよ言われるほどの働きで、チームを念願のプレミアリーグ昇格へと導きました。

Mr. Consistency

ドーハティの休みないフル稼働と、それをもってしても落ちない運動量と攻撃への貢献度から、

「ウルブズにおいて一番欠いてはいけない選手はネベスではなくドーハティなのではないか」

というサポーターも現れるほど。

実際、ここ数年にわたって、ドーハティにはまともなバックアッパーがいません。

今シーズンも、ドーハティの直接の控えはおらず、彼が不在の場合は、普段は左のウィングバックを務めているジョニー・オットーをコンバートするか、右のセンターハーフであるライアン・ベネットを起用するしかないのです。

昨シーズン、ネベスと同じ試合でドーハティが退場処分を受け、彼らが不在となった試合では、

まずベネット、続いてカバレイロが彼の不在を埋め、最終的にはアカデミー所属のオスカー・ブール君を起用しました。

(で、そのブール君が試合終盤に同点弾を決めたのです。勢いがあるときは何だって可能だと思った瞬間でした。)

今夏に何とか最小限のカバーはできましたが、依然としてドーハティを失うわけにはいかない陣容です。いろんな意味で、今シーズンのドーハティからは目が離せません。

おわりに

記事を読んでいただきまして、誠にありがとうございます。ウルブズジャパンです。

ありがたいことに、前回の投稿が好評だったということで、今回も筆を執らせていただきました。

前回のコラムでさらっと触れたルベン・ネベスについて詳しく書いてみました。

それに加えて、チームに欠かすことのできない選手であり、現在のチーム最古参である、マット・ドーハティにフォーカスして書いてみました。

いかがだったでしょうか?

今回は二回目ということで、比較的自由にやらせてもらいました。YouTubeのウルブズ公式チャンネルが配信しているハイライト動画を引用して、少しでもチャンピオンシップでのウルブズの雰囲気を紹介させていただきました。

ウルブズに限らず、チャンピオンシップや、リーグ1、リーグ2など、EFL(イングリッシュ・フットボールリーグ)に所属しているクラブは、

YouTubeの公式チャンネルにてリーグ戦のハイライト動画を配信しています。

ですから、少し時間が空いた際などに、視聴してみてください。

チャンピオンシップをはじめとしたEFLの各リーグは、プレミアリーグとはまた違った面白さがあります。

それを少しでも感じていただければ嬉しいです。

はい、まあウルブズは今プレミアリーグにいるのですが、

チャンピオンシップでのシーズンが長かったもので、愛着が湧いているのです(笑)

「これだけではまだまだ魅力が伝わらないよ!」

「ほかの選手のことも教えてくれ!」

など、ご意見はいつでもウェルカムです。

それでは、これにて失礼いたします。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。



【了】



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