期待の若手監督グレアム・ポッターがブライトンで作ったパスサッカーの特徴19個

       
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内藤秀明

内藤秀明

プレミアリーグのファンサイト「プレミアパブ」の代表、マンチェスターユナイテッド・サポーターズクラブジャパン会長。 大学時代に1年間イギリスに留学し、FAコーチングライセンスを取得。現在はプレミアパブの代表としてトークイベントやフットサルイベントを主催しつつ、ライターとしても複数のメディアに寄稿している。 2019年1月に初の著書『ようこそ!プレミアパブ』上梓。

今季からパスサッカーの構築に定評のあるイングランド人若手監督

グレアム・ポッターがブライトンの監督に就任しました。

エディ・ハウと並んで期待されている監督はどのようなサッカーをブライトンに定着させたのでしょうか。

特徴01

攻撃時は4-3-3(4-2-3-1に見えることも)

 

特徴02

守備時には左ウイングが最終ラインに吸収されて5-2-3のような配置に。

 

特徴03

左ウイングにはトップ下やストライカーとしてプレーする選手を配置しているため、事実上彼らを左SBのように起用しているともいえる奇妙さがある

 

特徴04

原則的に低い位置から繋ぐ

 

特徴05

低い位置からのビルドアップの意図はポゼッションというよりも、相手の最終ラインを高い位置に上げること。その状態で素早く攻めることで、最終ラインの裏のスペースを狙う。

 

特徴06

「縦に早いサッカーで攻め切りたい」という意図が根底にある

 

特徴07

選手選考は個人としての打開力よりも、組織的に戦えることを優先しがち

 

特徴08

事実、いくつかの崩しのパターンが就任してまもないがチームに定着している

 

特徴09

そのうちの一つが以下のツイート

 

特徴10

誰かが下がって、相手のDFを釣ることに成功すれば、誰かがそのスペースに飛び込むべしという意識を強く感じる。

 

特徴11

それはセンターバックも例外ではない。結果、以下のようなことが起こる。

 

特徴12

他にも、中盤は逆三角形型が基本だが、右インサイドハーフが低い位置まで下りて、敵もついていくと、そのスペースに左インサイドハーフはウイングが入るなどの連動も多々見られた。

 

特徴13

結果として、ウイングの選手やインサイドハーフがやたらハーフスペースや、DFとMF間のスペースなどでボールを受けることに成功している。ばんばん縦パスが入る。

 

特徴14

縦パスをフリーで受けると、マークがずれるので、相手が5バックでも簡単にほころびを作れる。

 

特徴15

ただし難しいのが、

「(特徴07)選手選考は個人としての打開力よりも、組織的に戦えることを優先しがち」

なため、多少ほころびを作っても、得点につなげられないのが難点。

 

特徴16

組織的に戦えつつ、個人で打開できるワールドクラスのストライカーを冬に獲得するか、あるいは若手を育てるかどうかが焦点に。

 

特徴17

個人的な印象では、安定した技術と卓越したポジショニング、そしてスピードを兼備するアイルランド人の19歳アタッカー、アーロン・コノリーなど、何人か印象的な若手も育っている。

 

特徴18

あるいは、身体能力の高い中盤イヴ・ビスマなどの選手も徐々に戦術に適応しはじめているので、既存戦力の台頭である程度なんとかなるかもしれない。

 

特徴19

いずれにしても、明確なコンセプトを持った監督であることを再確認できました。今後も注目したいところ。



【了】

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