ルーニーの後継者が、ユナイテッドのアカデミーから現る

       
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内藤秀明

内藤秀明

プレミアリーグのファンサイト「プレミアパブ」の代表、マンチェスターユナイテッド・サポーターズクラブジャパン会長。 大学時代に1年間イギリスに留学し、FAコーチングライセンスを取得。現在はプレミアパブの代表としてトークイベントやフットサルイベントを主催しつつ、ライターとしても複数のメディアに寄稿している。 2019年1月に初の著書『ようこそ!プレミアパブ』上梓。

ヨーロッパリーググループステージ第1節

マンチェスターユナイテッドvsアスタナの一戦は

1-0でホームチームが勝利を収めました。この試合で決定的なパフォーマンスを披露した若手選手について紹介します。

ルーニー不在を感じる数年間

ファン・ハール時代からその傾向はありましたが、モウリーニョ初年度に決定的になった悲しい事実がありました。

 

それが、ルーニーのパフォーマンスの低下。

 

10年以上、ユナイテッドの攻撃陣はルーニーの万能性に、おんぶに抱っこだったこともあり、彼の老化とともにユナイテッドの火力はいちぢるしく低下しました。

 

モウリーニョという監督がいたこともありますが、未だに少なからずその影響があることは否定できません。

 

今季は特に、ルカク、サンチェスらを放出しながら、攻撃的な即戦力を確保しなかったこともあり、攻撃力には悩まされています。

 

結果的には、将来の投資だったはずのダニエル・ジェームズの活躍に助けられていますが、これは結果論に過ぎません。

 

ユナイテッドの得点力不足は深刻です。

 

ただ、そんなユナイテッドに、救世主になりえる新しい若手選手があらわれました。

 

それが18歳アンヘル・ゴメスです。

 

18歳シニアレベルでも大活躍

 

10代特有の線の細さや、160cmの身長が目につき、ピッチ上では子供にしか見えませんが、そのセンスにはトップレベルの選手顔負け。

 

狭いエリアでボールを持つとすぐに失いそうなものですが、独特のボールタッチと、懐の深い待ち方で、確実にキープして、引きつけてからのスルーパスや、ドリブル突破を披露。

 

小柄ながらキックパワーも問題なく、ハーフスペースでボールを受けてゴールに背を向けながらすぐさま逆サイドに展開する

 

「ルーニーのようなサイドチェンジ」

 

も可能です。

 

ポジショニングも常に良く、FKのキック精度も高いので非常に万能なゲームメイカーと言えるでしょう。

 

ユナイテッドのアカデミーの中では、グリーンウッドが最もブレークに近そうな気がしていましたが、ここに来てゴメスの評価も高まっています。

 

いずれにせよ、ルーニーの後継者に最も近い選手であることは間違いありません。

 

18歳には重荷かもしれませんが、ユナイテッドの救世主になれるか。



【了】

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