内藤秀明
最新記事 by 内藤秀明 (全て見る)
- 開始4分で2点?2人退場? ドラマチックがありあまるチェルシーvsアヤックスの同点劇 - 2019年11月6日
- バイエルンに7失点喫したスパーズが悪循環にハマるまでを解説… - 2019年10月2日
- レスターが示したトッテナム攻略法、ピッチで起こった重要な現象まとめ - 2019年9月24日
ウルグアイ代表MFルーカス・トレイラは
ワールドクラスの守備的MFであることは言うまでもありません。
ただし、そんな中盤の選手をアーセナルのウナイ・エメリ監督はやや冷遇している印象があります。その理由は何故なのでしょうか。
エメリの中での序列が低い理由
まあ、結局のところ、トレイラをインサイドハーフでボックス・トゥ・ボックスさせるのであれば、ハマらないですよね。エメリの中で序列が低いことがよくわかる試合になっているな。良さが生きない役割でプレーしてる。少し可哀そう。得点センスや推進力で勝負しているわけでもないしな…。
— 内藤秀明│プレミアパブ代表 (@nikutohide) September 19, 2019
(ELグループステージ第1節、フランクフルト戦のツイート)
結局のところ、エメリは以前のチームからでも一番低い位置に、技巧派の選手を置くのが好みなんだとか。
サッリのジョルジーニョ固執とやや似ている側面を感じますね。
ジャカとジョルジーニョでは全くといっていいほどタイプは違いますが、スイス代表MFを中盤の底に置くことで、低い位置からのロングフィードが供給可能です。
そのボールにオーバメヤンやぺぺが抜け出す、スピーディーな攻撃をというのが、エメリの狙いなんでしょう。
昨季のチェルシー同様に中盤のフィルター能力を犠牲にしている印象ではありますが、何を狙うかは監督次第なので、これ自体はいいと思います。
ただ結果として、トレイラの一番の適正ポジションである中盤の底が埋まってしまっており、フィルターになれる能力を持て余している感があります。
正直、トレイラは違うチームなら絶対的な存在になれるだけに、ややもったいない使われ方をしている印象です。
もちろんエメリ監督は対戦相手に応じて、違う戦い方をするタイプなのではあるのですが、
「ジャカのロングキックと前線のスピードを生かしてスピーディーな攻撃を」
という根幹をなすスタイルまで変えることができるのかに注目したいですね。
なおホールディングがかえってくれば、スペシャルCプラン、ダビド・ルイスを中盤の底もありな気もしますがいかがでしょうか。彼ならロングキックを蹴れてフィルターにもなれる。
いずれにしてもトレイラの居場所問題は解決していないので悩ましいですが…。