アーセナルが来季解決するべきシステム上の課題とは

    『フットボリスタ』などで連載を持つサッカーライターの結城康平さん。

    プレミアパブでは5月17日にインタビューを敢行。

    ビック6を中心にプレミアリーグの2018-2019シーズンを振り返っていただいた。

    はじめに

    今週のウェブマガジンでは、

    「アーセナル編」として様々なお話をうかがった。

    そこで今回はその中から一部を特別に無料公開する。

    語り手

    結城康平

    内藤秀明

    シーズン終盤に、エジルの試合出場が増え始めた理由

    今季のメスト・エジルはいかがでしたでしょうか?

    エメリが前線に「速い」プレスを求めるようになったこともあり、あまり試合に出られませんでしたよね。

    プレミアリーグだけでいうと、今季はアーセナルに移籍してきてから、最も出場試合数が少なかったです。

     【編集部注】
    エジルのアーセナル加入後のプレミアリーグシーズン出場試合数

    13/14 : 26
    14/15 : 22
    15/16 : 35
    16/17 : 33
    17/18 : 26
    18/19 : 24

    やはり、そうなのですね。

    今季序盤はあまり出てなかったですけど、今年2月辺りから少しずつ出番が増え始めました。

    2トップ+トップ下に1枚選手を置くシステムを起用することが増え始めてから、出場できるようになりましたよね。

    だとしても、プレミアに移籍して来てから、最もエジルの印象が薄いシーズンだった気がします。

    「1人の選手に依存しない」という意味では健全ではありますけどね。

    個人的には、まだまだアーセナルで活躍できると思っていますよ。

    「2トップ+トップ下」システムの問題点とは

    ただ、一つ悩ましい問題になるのが、トップレベルの舞台で「2トップ+トップ下」のシステムって、徐々に成立しにくくなりつつあるんですよね。

    「2トップ+トップ下」のような、守備時に3人の選手が中央で前線に残ってしまうシステムは、現代サッカーのトレンドである「サイドバックからのビルドアップ」をプレスで妨害する術が減ってしまうんです。

    もちろん「ポジション」はあくまでも目安なので、工夫次第で成立させることも出来ますし、「機能させる方法が少ない」という話ですが。

    確かに、ここ最近は特にそうですね。

    例えば、アーセナルのこのシステムだと、オーバメヤンがもの凄いスピードで走ってサイドバックのところまでプレスにいくぐらいしか方法がないです…(笑)

    スパーズが今季のチャンピオンズリーグのシティ戦でルーカス・モウラ、ソン・フンミン、クリスティアン・エリクセンの「2トップ+トップ下」システムで臨みましたが、90分フルタイムで相手サイドバックまでプレスをかけ続けるのは難しいですよね。

    スパーズの場合だと、ソン・フンミンとルーカス・モウラが本来純粋なFWではなく、ウイングでもプレーできるタイプなので、サイドバックへのプレスがかけやすいです。

    加えて、スパーズはマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、試合状況に合わせて臨機応変にシステムを変えることができますし。

    基本的には、「2トップ+トップ下」のシステムはレベルの高いチームには通じなくなりつつあると思います。そもそも、純粋な2トップを採用するチームも減りつつありますが…。

    でも、オーバメヤンのラカゼットの2人がいたら、使わざるを得ない部分もありますよね(笑)

    そうなんですよ。今季のアーセナルは「あの2人さまさま」だと思います。

    あれだけのクオリティの選手が、2人もチームにいることは中々ないですよね。前線の2枚看板ですよ。

    そのどちらかを、サイドに置くのは勿体無いですからね。

    そうなんですよね。ラカゼット、オーバメヤンは両方サイドも器用にこなせるのは間違い無いのですが、2人のコンビネーションが抜群に良いだけに、ある程度近い距離で起用したい。やはり、どちらかをサイドに置くのは勿体無いです。

    そう思いますよね。

    (続く)

    この対談で話題になったこと

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    【了】

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