昨シーズンの「マンチェスターシティの進化」とは何か?

       
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瀧本 拓朗

瀧本 拓朗

海外サッカーが好きで、特にプレミアリーグ中心に試合を観ています。中学生の頃にそのパスサッカーに魅了されてから、ずっとアーセナルのファンです。戦術的な分析などはまだまだ未熟ですが、「こういう見方もある」という新たな角度を皆さんにお届けすることができれば嬉しく思います。

フットボリスタなどで連載を持つサッカーライターの結城康平さん。

プレミアパブでは5月17日にインタビューを敢行。

ビック6を中心にプレミアリーグの2018-2019シーズンを振り返っていただいた。

はじめに

今週のウェブマガジンでは、

「マンチェスター・シティ編」として様々なお話をうかがった。

そこで今回はその中から一部を特別に無料公開する。

語り手

結城康平

内藤秀明

今季シティの戦術トレンドだった「インサイドハーフの偽サイドバック」とは

話は変わりますが、昨季よりシティはインサイドハーフの位置が高いですよね?

イルカイ・ギュンドアンの出場が多かったからではないかなと。最初はフェルナンジーニョ不在時の穴が大きかったですが、徐々にギュンドアンの使い方がチームで定まっていったことにより、その穴も気にならなくなりました。

ギュンドアンはフェルナンジーニョよりも高めの位置でボールを持てるのでしょうか?

はい。そうですね。あと、ギュンドアンはフェルナンジーニョよりも狭い場所でボールを受けられます。

あと、昨季までは、相手DF4バックに対して、シティの3トップ+インサイドハーフのうちのもう1枚が上がって、数的同数になるのをよく見かけました。

しかし今季は、インサイドハーフの両方が上がって、相手サイドバックがそのインサイドハーフのマークにつかなければならず、最終的にシティのウイングであるベルナルド・シウバがフリーになる、という状況が生まれていましたよね。

そうですね。

今季はシティのインサイドハーフが偽サイドバックをベースにした動きを増やしていて、インサイドハーフが上がって空いたスペースを本職のサイドバックが埋めるという場面も見受けられました。

だから、ダビド・シルバが前線のポジションにいたりしましたよね。

ウィングの位置にもいましたよね。

アグエロを追い越している時もあって、「本当に高い位置にいるな」と思いましたよ(笑)

シルバが上がった時は、ビルドアップをベルナルド・シウバが助けられるようになりました。そういう選手個々の「出来ること」が増えたので、中盤の選手が気持ちよく前線に上がることができるようになりましたよね。これでギュンドアンも、比較的近い距離の縦パスというタスクに集中することが可能になりました。

あとは、アグエロが本当に異次元でしたね。

覚醒しましたね。

「どうしたの!?」と思ってしまいましたよ(笑)

ボール引き出す動きが以前より本当に良くなりましたよね。反対に出番の減ってしまったガブリエウ・ジェズスが心配です。

まさかアグエロが、ペップのサッカーにあれだけハマるとは思っていませんでした。むしろ分かり合えないイメージを持っていた人が多かったと思います。得点機でこそ輝くストライカーだったのが、ゴール以外でも存在感を放てるようになった。

ルベン・ロフタス=チークとマウリツィオ・サッリの関係が近いイメージですかね。

そうですね。アグエロは適合さえしたら、本当に様々なプレーができますよね。引いて受けてもうまい。そして、相変わらずエリア内の駆け引きはプレミアでも群を抜いています。そして、シュートフェイクもトップクラスのうまさ。

強いて言えば、PKが苦手なくらいでしょうか。

そうですね。

(続く)

この対談で話題になったこと

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