ダニエル・ジェームズはユナイテッドに何をもたらす?

       
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瀧本 拓朗

瀧本 拓朗

海外サッカーが好きで、特にプレミアリーグ中心に試合を観ています。中学生の頃にそのパスサッカーに魅了されてから、ずっとアーセナルのファンです。戦術的な分析などはまだまだ未熟ですが、「こういう見方もある」という新たな角度を皆さんにお届けすることができれば嬉しく思います。

フットボリスタなどで連載を持つサッカーライターの結城康平さん。

プレミアパブでは5月17日にインタビューを敢行。

ビック6を中心にプレミアリーグの2018-2019シーズンを振り返っていただいた。

はじめに

今週のウェブマガジンでは、

「マンチェスター・ユナイテッド編」前編として様々なお話をうかがった。

そこで今回はその中から一部を特別に無料公開する。

語り手

結城康平

内藤秀明

ユナイテッドの新戦力!ダニエル・ジェームズってどんな選手?

今夏、補強でどれだけカバーできるかも重要ですね。

そうですね。来季のCL出場圏内に入れなかったのは痛いですが。

だからこそ、他チームと競合するような有名選手は獲りにいかない方がいいと個人的には思います。

国内もそうですし、海外のリーグの選手であっても。他のプレミアのクラブとバッティングするような有名選手を獲りにいくよりも「今季はそういうフェーズではない」と方向転換した方がいいと思います。

それでいうと、ユナイテッドはスウォンジー・シティに所属しているダニエル・ジェームズの獲得が決まりましたね。

【編集部注】

6月7日、ユナイテッドはスウォンジー・シティからダニエル・ジェームズを正式に獲得したことを発表した。移籍金は1800万ポンド(約25億円)。

時間を作るドリブルが得意な選手ですね。ガンガン仕掛けるよりもタメを作る選手です。例えるならリヤド・マフレズに近い仕掛け方ですかね。

突破はできるタイプですか?

突破はできますけど、ものすごいスピードがあるというわけではない。時間を作って周りを押し上げながら、他の選手とのコンビネーションで仕掛けていくタイプですね。

SBのオーバーラップに合わせてカットインしたり、タイミングを意識したプレーをこなします。

個人的に、今のユナイテッドには、アリエン・ロッベンやドウグラス・コスタみたいなわかりやすく突破できるタイプかなと思うのですが、どうでしょうか。

ドウグラス・コスタだったらマルシャルでいい気はしますけどね。そこが悩ましいところで。ユナイテッドが欲しいのは、実際コンビネーションで崩せるタイプの選手ではないのかなとは思います。特に相手を押し込んだフェーズでは、後者が求められる。

チームとしての攻撃がないのであれば…という発想ですけどね。

一方でファン・マタが出ていくので、一人はコンビネーションで崩せるタイプも必要かもしれないですが。

ジェームズはマタとタイプは異なりますが、献身的でキックも正確です。

マタがいない日のユナイテッドは、ボールを持ったら前に進むしかないですからね(笑)

突破型が欲しいとは思いつつ、ジェームズみたいなタイプもありがたいですね。

どうしても、速攻がベースになりがちですよね。

ジェームズは、比較的自分のタイミングで仕掛けられる選手ですから。戦力になると思いますよ。

ジェームズは両利きでしたっけ?

右利きだと思います。アウトサイドを使うタイプのドリブラーですね。

また左サイドのドリブラーですか…(笑)

来季のユナイテッドのCBは誰にするべきか!?世界中から探してみる

あとはCBも欲しいですよね。レスターのハリー・マグワイアはどうですか?

マグワイアは、若干リンデロフとキャラクターが重なる部分がありますよね。

狭いスペースでの機動力があるタイプではない。

スールシャールは、後ろの枚数はコロコロ変えるタイプなので。僕はマグワイアでいいのかな?と少し思っています。

あとリンデロフはスピードがないので。相方はどちらかというとカリドゥ・クリバリみたいに広範囲をカバー可能なタイプがいいですよね。

クリバリが獲れれば、理想的なんですけど。どこも欲しい選手ですよね。

現代は、CBの人材難が問題ですよね。

そのポジションは、悩ましいですね。

プレミア以外の国のリーグは見ていないのでわからないのですが、ユナイテッドに来る可能性のある選手はいますか?

難しいですね。インテルのミラン・シュクリニアルは、噂にありました。契約延長してしまいましたけど。

シュクリニアルはどういう選手ですか?

能力的にバランスがいい選手ですね。綺麗にまとまっているCBです。

系統でいうと誰に近いですか?

系統で言われると難しいタイプですね。弱点があまりなくて、変な癖がない選手です。

スピードもそこそこあって、地上戦も強い。プレーのレベルが常に安定しています。

ユナイテッドには全然合わないと思いますが、サミュエル・ユムティティは獲得できる可能性があるんじゃないですか?足下の精度は魅力なので、スールシャールは欲しがるかもしれません。

マタイス・デ・リフトがバルサに行きそうですし、出番が減ることを危惧して移籍する可能性はあると思います。。

ユムティティは、どうして出番がなくなってしまったんですかね?

どちらかというとクレマン・ラングレの方が試合に出ていますよね。ラングレはサイドへのプレッシャーに出るタイミングなど、判断が安定しているCBなのでジェラール・ピケと組ませるなら彼の方がいいんですかね。

ユムティティは、典型的なフランスのフィジカルタイプのCBなんですかね。

かなり足元は上手いんですけど、少しプレーが軽い部分はありますね。

ラファエル・ヴァランのようなCBと組むと、バランス良くていいと思うんですけど。ヴァランがいれば、誰でも喜ぶとは思いますが…。

今調べたんですけど、ユムティティは182cmで意外と身長が低いんですね。プレミアで適応できるのかなあ…。

空中戦はニコラス・オタメンディのように、瞬発力で触る能力でカバーすることも可能だとは思いますが。

(続く)

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