「2019年4月18日」は忘れられない日になった

       
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内藤秀明

内藤秀明

プレミアリーグのファンサイト「プレミアパブ」の代表、マンチェスターユナイテッド・サポーターズクラブジャパン会長。 大学時代に1年間イギリスに留学し、FAコーチングライセンスを取得。現在はプレミアパブの代表としてトークイベントやフットサルイベントを主催しつつ、ライターとしても複数のメディアに寄稿している。 2019年1月に初の著書『ようこそ!プレミアパブ』上梓。

試合が終わった瞬間。

「嘘だろ」

という気持ちになった。このメンバーを、ペップが率いているのに勝てない。チャンピオンズリーグベスト4の壁は高かった。



幻のゴール

 

ラヒーム・スターリングが幻のゴール決めた瞬間、なんとも言えない興奮を抱いた

 

スターリングが!

 

スターリングが決めるのか……と

 

今季のスターリングは一味違う。リーグでも得点王争いをするほどに得点を量産しており、彼が劇的な決勝点を決めてもおかしくない

 

ただシティファンの皆様には申し訳ないが、僕はどこか、スターリングに対して「持っていない男」という印象を引きずっていた

 

ワールドカップで散々外した光景が頭から離れない

 

だからこそ、そんなスターリングが決めたからこそ

 

「あのスターリングが決めた!?」

 

と興奮して早朝ながら叫んでいたと思う

 

死んでしまった2分間

 

しかし結果はノーゴール。VARによって取り消されてしまった

 

アシストを記録したアグエロがオフサイドだったそうだ

 

ペップが頭を抱える姿に胸が苦しくなる

 

ポチェッティーノの落ち着きのなさがこちらにも伝播してくる

 

あの試合を戦術的に分析するとはできる。実際した

 

ただ戦術や理屈だけでは説明がつかない何かがそこにはあった

 

アグエロのほんの少しの位置取りの差が天国と地獄をわけた

 

その後、シティには2分ほど時間は残されていたが、一切、得点の可能性を感じない

 

幻のゴールがあろうと、なかろうと、同じ2分

 

同じ2分なのに、現実の2分は、もう死んでしまっていた

 

あのスターリングが決めた渾身のゴールが取り消されてしまった落胆でシティの選手たちは完全に切れてしまっていた

 

そして、スパーズが準決勝進出を決めた

 

彼らの貪欲さが勝利をもたらしだ

 

僕はまたもや叫んだ

 

理不尽

 

シティとしては「こんなはずではなかった」と思ったはずだ

 

ただ沢山の想定外が重なった

 

チャンピオンズリーグの決勝トーナメントには魔物がいる

 

普段はあれだけ華麗に躍動するダビド・シルバのパス成功本数がわずか19本

 

ほれぼれするようなサイドチェンジを蹴れるあのラポルテが、イージーなトラップミス

 

普段は起こらないようなミスが頻発した

 

その原因はコンディション不良だったり、スパーズの前がかり大作戦だったりするわけだけど

 

……にしても、1年に1回あるかどうかのアンラッキーが一つの試合に重なった

 

なんの悲劇だ

 

トッテナムは強い、確かに強い

 

だけど普段のシティなら、ホームで大量得点しまくっている、普段のシティなら勝てたはず

 

本当に大切なモノがギリギリのところで手元から滑り落ちていってしまった

 

フットボールは時に理不尽だ

 

忘れられない日が誰しもある

 

絶望

 

シティサポからすればそれにつきるだろう

 

僕はシティサポじゃない

 

なんならユナイテッドサポだ

 

でもわかる

 

この感情は、僕にとっての2012年5月13日に感じた絶望と同じだ

 

あるいはリバプールファンにとっての2014年4月28日と同じなのかもしれないし

 

チェルシーファンにとっての2008年5月22日なのかもしれない

 

でもシティサポはまだ幸せなほうだ

 

もう目の前にリベンジする機会があるからだ

 

失意のシティサポの皆様、お疲れ様でした。切り替えていきましょう。

 

スパーズの皆様、勝利に祝福を。切り替えていきましょう。

 

そして、もう一度、今週末に、熱戦を……



【了】

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