シティ現社員も卒業「FIMBA」って何を学べるところ?

       
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瀧本 拓朗

瀧本 拓朗

海外サッカーが好きで、特にプレミアリーグ中心に試合を観ています。中学生の頃にそのパスサッカーに魅了されてから、ずっとアーセナルのファンです。戦術的な分析などはまだまだ未熟ですが、「こういう見方もある」という新たな角度を皆さんにお届けすることができれば嬉しく思います。

シティ・フットボール・グループでスポンサー営業の仕事をされている西脇智洋さん。

プレミアパブでは3月24日にトークイベントを開催。

シティでの仕事内容から、これまでの経歴、さらにはプレミアのクラブで働きたい人が参考にすべきキャリア形成についてのお話まで、様々な内容をうかがった。

はじめに

今回はトークイベントの第二弾として、リバプール大学フットボール産業MBA(通称FIMBA)に通うことで得られるメリットについてや、日本サッカー協会でのお仕事についてのお話まで様々な内容をうかがった。

そこで今週のウェブマガジンでは

その中から一部を特別に無料公開する。

語り手

西脇智洋(にしわきともひろ)

早稲田大学を卒業後、大塚商会に新卒で入社。その後、リバプール大学のサッカー産業MBAを経て、スポーツ業界に転職。日本サッカー協会マーケティング部、ニールセンスポーツ、MP & Silvaなどを経て、現在はシティ・フットボール・グループにて、マンチェスターシティのスポンサーセールスを担当している。

内藤秀明

サッカー業界人輩出しまくり!リバプール大学サッカー産業MBA(通称FIMBA)とは?

ということで、そろそろ本題の「スポーツ業界に入ったキッカケ」をうかがいたいと思います。

FIMBAの説明の前に”MBA”って何なんでしょうか。

「経営管理修士」ですね。マーケティング、組織論、会計、ファイナンスなどの「コアモジュール(経営するにあたって必要不可欠な科目)」を学ぶところです。

なにかの専門職を学ぶという感じではないのですね。

専門職を学ぶというよりも、起業を考えている人のためのものであったり、キャリアアップのためのものであったりします。給料が高い会社に移りたいというのモチベ―ティングの人もいると思いますね。

そんなMBAにおいて、FIMBAは「サッカーに関する経営スキルを学ぶ場」みたいなイメージですかね。

そうですね。リバプール大学の前期では「コアモジュール」を学んで、後期で「フットボールとマーケティング」を学ぶ感じですね。

「フットボールと組織」だったり「フットボールと法律」というように、最初に前期で学んだものを後期に当てはめて、自分なりの考え方を習得していくというようなイメージです。

MBAって普通1年間でしょうか?それとも2年間でしょうか?

アメリカだと2年間ですね。イギリスは1年間が多いと聞きます。

物価はイギリスなので高いですけど、割と短く濃く学べますよね。

高かったですね…。

ここだけの話、どのくらい貯金されていましたか?

僕は約500万円でしたね。

おお〜〜すごい…。

それでも生活はギリギリですよね。

430万円くらい自分で貯めていたんですよね。そして最終的に100万円くらい親に借りました。

その時に試算表を出したのを覚えています(笑)

「どのくらいお金使って、生活費がこれくらいで…」みたいな。

さすが営業マンです!(笑)

でも確かに僕も話を聞いている感じでは、20代後半あるいは30代前半で行かれる方が多くて、ただその年代だとさすがに数百万円を貯めるのは厳しくて、最終的に親に頼ったという話はちょこちょこ聞きます。

でもやっぱり僕は自分で貯めた方がいいと思います。要は「自分への投資」なので「コスト」ではないんですよね。

自分が投じたお金を回収しなきゃいけないんです。これは営業的なマインドですけれど、自分がかけた経費や時間をお金に変えないといけない。

そこを親などに頼ってしまうと当事者意識が足りなくなってしまいますよね。そうなると、どうしても全てに甘さが出てきてしまう。

自分の500万円と人の500万円だとどうしても価値が違いますからね。

それを回収するためにはやはり給料を上げるしかないんですよ。

そうですよね。そのことがモチベーションにもなりますしね。

一応FIMBAに行かれる一番最初のキッカケはブログを読んだところからスタートした(#001参照)とおうかがいしましたが、そのFIMBAに行く一番の決め手は「コネクションが増えること」が大きかったのでしょうか?

大きいですね。当時浦和レッズに勤めていらっしゃった西野努さんという方がFIMBAの「スター」でしたが、彼のような存在を始め、何人もの卒業生の方にお話をうかがいました。

やはり日本人だけではなく世界中からサッカービジネスへのキャリアの転身、あるいはスポーツ業界へのキャリアの転身を考えている人が集まる実績のあるMBAだったので、入る前から自分の成長が想像できていたというか、可能性を感じられていましたね。

言語の問題は苦労しなかったのでしょうか?

そうですね。正直なところでいうと、英語で学ぶMBAなので、現地のネイティブの人の方が理解度は高いと思います。MBA自体は日本語で学ぶ環境もありますが。

当時は僕もグロービスの本などを持って、授業で理解できない内容を本でカバーしたりしていましたね。

この対談で話題になったこと

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