内藤秀明
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プレミアリーグ第27節マンチェスターシティ対チェルシーの一戦は
6-0でホームチームが勝利。
まさかの歴史的大勝で幕を閉じた。
書き手
「プレミアパブ」代表
12年にイングランドでコーチングライセンスを取得し、プレミアに強いライターとしての活動も開始
現在はプレミアパブのサイト運営、イベント企画・司会、コラム執筆などをしつつ複数のサッカーメディアに寄稿もしている
19年1月に初となる著書を上梓
https://t.co/UyVRdgQ4u9— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 31, 2019
試合雑感
チェルシーの最終ラインはアスピリクエタを除き、長時間引きこもっても耐えきれるような耐久性の高いタイプではないし
ケパも上背がない(186cmが公称だが、若干、大きめに書いているような気も?)ため、重心に後ろにするとリスクと感じたのだろうか。
比較的前でボールを奪えるように試合に臨んだが、マンチェスターシティが鳥肌モノの、正確無比なビルドアップでことごとくチェルシーのプレスを突破。
普段より後ろから繋いで、正確に一人ずつ剥がしていき、気づけばシティが押し込んでいる状況になっていた。押し込めればシティは強い、チェルシーは脆い。
チェルシーにはスーパーフィルターたるカンテがいるものの、なまじ後ろにも枚数がいることから、カバーに行くも行けず、失点シーンでは見守ることが多かった。
最終的には、アスピリクエタが苛立ち、スターリングをボックス内で倒すという珍しい光景が…。
前半はそれなりにチャンスも作っていたが、どんどん、攻撃でも勢いを失い、ただただ殴られ続ける、チェルシーサポーターからすれば本当に苦しい一戦になってしまった。
試合詳細
開始早々にゴール、4分、シティ1-0チェルシー
開始4分、スターリングがゴール。セットプレーで素早いリスタート。アロンソとアザールの守備の連係ミスをついてBシウバがクロス。こぼれ球をスターリング。冷静にネットを揺らした。チェルシーとしては苦しいスタートに。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・ミスマッチポイントでいうとペドロとジェンチェンコ。単純な一対一は問題ないだろが、ペドロのオフザボールの動きにジンチェンコがどこまでついていけるのか。
・ジンチェンコでいうと、偽SBするのか普通にSBするのかも見どころ。
・一方守備意識の低いアザールとアロンソはシウバをどう止めるのか
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
※1点補足すると、一方で、ペドロはドリブル突破が得意なタイプではないので、ジンチェンコの対人戦の不安さを露呈することなく試合は終了した。ミスマッチな部分もありつつ、欠点が露呈しにくいという判断もあったか。後ろから繋ぐ意識を高く持つためにもこの若手は重要な存在でもあった。
・アグエロ、イージーシュート過ぎて外してしまった。まあ難しいゴールは決めるがイージーシュートを外しがちなアグエロらしいといえばアグエロらしいが…。
・カンテがシティの組み立てをどう潰すかも見もの。ファールになったがフェルナンジーニョを潰しにいった。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
13分、シティ2-0チェルシー
・ジンチェンコが中盤の位置で持とうとするとペドロが潰した。
・アザール単独で何人もかわしシュートまで。化け物かよ。
・アグエロおおおおお!さすが!簡単なシュートは外したミスをスーパーゴールで帳消しに!バイタルから内巻きのミドルでゴール!This is Aguero!!
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・2失点目の場面、まあ、対人が強いタイプではないので、しょうがないといえばそれまでなのだけれど、ジョルジーニョはアグエロの左手に押さえつけられて何もできなかった…。中盤がフィルターになれなかったため、リュディガーの寄せも遅れた…。これはアグエロをほめるべきなのか…。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・1失点目の場面、アロンソはシウバを見るようにコーチングしているんだけど、アザールがつくのを確認する前に、「背を向けて」中に絞ったのが軽率だった。。せめて外を見ながら絞ればもう対処できたかも……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・2失点目の場面、まあ、対人が強いタイプではないので、しょうがないといえばそれまでなのだけれど、ジョルジーニョはアグエロの左手に押さえつけられて何もできなかった…。中盤がフィルターになれなかったため、リュディガーの寄せも遅れた…。これはアグエロをほめるべきなのか…。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・ラポルテの対角のサイドチェンジが相変わらず鬼
・ジンチェンコは序盤は普通にSBしてたが、徐々に内に絞るように
・アグエロの調子の良さが際立つ。イージーシュート外したことは微塵も引きずってない。素晴らしいメンタル。バイタルでラポルテの縦パスを引き出して、リュディガーを剥がすなど
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
19分、シティ3-0チェルシー
・とか言っているうちにアグエロのゴール。難しい後ろからの浮き球を腰をひねりながら、逆足でファーに。予想外のシュートにケパは一歩も動けず。バークリーのバックヘッドは軽率過ぎた。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・アザールが中に絞るのはいいのだけれど、それで空いたスペースをバークリーがどう使ったらいいのかがわからない雰囲気。場合によっては開いて起点になってもいいと思うんだけどな。
・ダビド・シルバなしでこのサッカーかよシティ。すごいな。依存性高い選手のはずなのに、不在を一切感じない。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
25分、シティ4-0チェルシー
・いつは得点力のある男!ギュンドアン!ここしかないというコースにシュートを決めた。
・ケパは悲しそうな表情、大丈夫か。
・シティはハーフスペースで受ける動きを一切防ぐことができず、ポンポン縦パスを通されている…。サッリはどういう方針だったのか、ここまでは見えてこず辛い…
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・イグアインのポストからペドロが抜け出すも、エデルソンが抜群の飛び出し。この人は縦の動きに本当に強い。
・チェルシーも攻撃では決して悪くは意外なにせ守備が脆すぎる…。
・そもそもジョルジーニョの脇が空きがちなシステムではあるのだけれど、それに対する対策がここまで何も見られない…
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・アグエロが自陣に戻って守備をするという衝撃。ジョルジーニョにきちんと寄せていた。
・エデルソンの足元がうますぎて、チェルシーがいい感じで前から追い込んでも、ファーストプレスをあっさり突破できている。これはもはやチェルシーが可哀そう。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・今日はデブライネがマジできいてるな。ハーフスペースでボールを受けてさばいて、チェルシーの守備を壊している。負傷から復帰以降、一番なのでは?CLが始まるタイミングで心強い男が返ってきた
・ルイスのローグボールをペドロが落としにイグアインの強烈ミドル。シンプルだがチェルシーの得意な形
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・イグアイン自身はほぼチェルシーにフィットしている感があるな。若干アザールと意思疎通がずれる場面もあるが時間の問題か。いいストライカーが入ってきた
・バークリーもう少し積極的なプレーをみたいな。アザールを囮にカットインしてミドルとかそういう強引さがあればこの選手も面白いのだけれど
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
前半終了
・本人が悪いわけではないのだけれど、カンテの良さが生きないので見ていて悲しい。シティ戦なんかはまさに彼が真骨頂になりえる試合なんだけど、さすがに一列前だとフィルターになりきれない…。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・チェルシーは押し込まれても耐久力のある陣容ではないし、ある程度前からボールをとりたかったんだろうけど、ファースト、セカンドプレスをあっさりかわされているのが最大の誤算。
・シティはカンテ無効化を意図的にやっているか否かを注目したい。あまりにも存在感なさすたんだよな。前半のカンテ
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
後半開始
・52分、コバチッチIN、バークリーOUT。前プレスと得点の部分で期待してのバークリーだったのだろうか。いまいち起用の意図がはっきりせず…
・55分、アスピリクエタがスターリングを後ろから倒してPK
・マイク・ディーン、ジャッジに確信があったからか大きいリアクションでスポットを指さした
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
56分、シティ5-0チェルシー
アグエロ、これにて2試合連続のハットトリック。
ケパ、186cmという風にデーターが出てくるけど、本当にそんなにあるのかな。少し盛ってる感じがするな。どうなんだろうか。PKのシーン、すごく小さく見えたんだよな……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
65分、アグエロOUT、ジェズスIN
完全に主力を休ませにきた。
65分、ペドロOUT、ロフタスチークIN
勝負は決したので主力を休ませようとしている意図がありつつ、ペドロは単体で状況打開できるタイプではないので、それができるロフタスチークを投入か。
68分、デブライネOUT、マフレズIN
完全に主力を休ませにきた。
73分、アロンソOUT、エメルソンIN
勝負は決したので主力を休ませようとしている意図がありつつ、アロンソより純粋な推進力はあるエメルソンを投入か。
75分、フェルナンジーニョOUT、シルバIN
75分からダビド・シルバとか鬼かよ
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
・ロフタスチーク、カンテやイグアインなど、名だたる先輩を囮にドリブルを仕掛けていい位置でFKをゲット。図太さもこの選手の魅力。気弱な選手ならパスを出しちゃうよね。
・FKはエメルソン。壁は抜けたものの、コースは正面。。。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
80分、シティ6-0チェルシー
・最近、マフレズの無重力なのかなっていうほどに、不自然に体重移動して抜くドリブルが見られなくて寂しい。なんでできないんだ…。
・80分スターリング2ゴール目。シルバがお得意のハーフスペースの位置からロフタスチークの裏を通してジンチェンコが絶妙クロス。スターリングがゲット。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
試合終了
サッリがペップと握手をせずに引き返していき、ペップ困惑の表情。察してくれとばかりに間に入るのはゾラ。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
対戦相手が違うといえばそれまでだけれども、前節のエバートンもある程度前から奪いに行っていたけど、エバートン戦よりも明らかに低い位置で繋ぐ意識が強かった。普段より繋ぐ意識は高かったはず。エデルソンはほとんどロングフィード蹴ってないし、ストーンズもボックス内でのパス本数が異常に多い pic.twitter.com/BhitH66rs9
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
その他
チェルシー対シティはリーグカップ決勝が残っているので、そこはいい勝負になると……いいですね……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
ディーン主審、ハットトリックボールを探すアグエロからボールを隠すという謎のお茶目さを披露。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019
「Sack race(次に解任される監督が誰かを当てる賭け)」のオッズを見たら
サッリ監督が「一番人気・約2倍」に…
なお後任の一番人気は「ランパード・約2倍」だった。
スールシャールの事例が近くあるだけに、悪手とは言いにくいが、サッリボールの完成には時間がかかることはわかっていたはず……
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) February 10, 2019