「ガンガンいこうぜ」だけじゃない、スールシャールの策士っぷりとは

       
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内藤秀明

内藤秀明

プレミアリーグのファンサイト「プレミアパブ」の代表、マンチェスターユナイテッド・サポーターズクラブジャパン会長。 大学時代に1年間イギリスに留学し、FAコーチングライセンスを取得。現在はプレミアパブの代表としてトークイベントやフットサルイベントを主催しつつ、ライターとしても複数のメディアに寄稿している。 2019年1月に初の著書『ようこそ!プレミアパブ』上梓。

プレミアリーグ第22節、トッテナム対マンチェスターユナイテッドの一戦は

1-0でアウェイチームが勝利をおさめた。

その内容について分析している。

書き手

試合開始

試合前のスールシャールのコメントでは

「スパーズ戦でも攻撃的に」

とのことだったので、SB上がりまくり、失点はある程度度外視の

いつものお得意「ガンガンいこうぜ」戦術でいくのかなと思いきや、

リンガードの偽9番起用でウィンクス潰しをするという意外にも相手に合わせる戦い方で試合に挑んだ。

 

トップが下がり気味の4-3-3と、

スパーズのダイヤモンドも4-4-2は完全にかみ合うので、

ミラーゲームな展開に。

少しモウリーニョ政権時代を思わせる試合展開だが、

スールシャール監督らしい縦への意識をチームは忘れないので、得点は決まらないもののオープンな展開に。

シソコ負傷

ポグバは技術も高いものの、なんだかんだ身体能力の優位性でボールをキープするタイプなので、

そこの優位性を確保できないシソコとのマッチアップには苦しんでいたが、シソコが残念ながら前半途中で負傷離脱してしまう。

ラッシュフォードの先制点

トリッピアの横パスを虎視眈々とパスカットを狙うリンガードがカット、

自由を得たポグバがスルーパスを供給すると、

抜け出したラッシュフォードが少し遠い位置から右足一閃。

前半終了時点

後半開始

 

後半の半ばから一方的にスパーズが押し込む展開に

自力の差が出始めるが、好調ユナイテッドは集中力を切らさない。

そしてデヘア神が覚醒して、ユナイテッドは無失点で勝利

まとめ

きちんとスペースを埋める守備戦術をドバイ合宿中にチームに浸透させたところは

スールシャールおよび、フェランやキャリックコーチ陣の手腕によるところもあるはず。

ここまで攻撃的に戦う的な雰囲気をかもしだしつつ、実は守備面を仕上げて試合に臨むとは

ベビーフェイスなのに、熟練の戦い方というか、策士というか。

スールシャール監督の手腕がまた上がった一戦になったかもしれません。



【了】

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