アーセナルファンがただひたすらにリヒトシュタイナー愛を語る

       
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山中 拓磨

熱烈なアーセナルファン。他の方の手のまわっていなさそうなところを中心に、海外サッカーについて色々と翻訳しています。アーセナル・コラムというブログ(http://littlemozart777.blog.fc2.com/ )もやってます。

タイトルを読んで字のごとく、

ただひたすらにリヒトシュタイナーの魅力を語りたいと思います!

よろしくお願いします。

書き手

1) プロフェッショナルな姿勢

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まず一番に目を引いたのは、そのプロフェッショナルな姿勢でした。サイドバックという要求水準が高いポジションで、34歳まで第一線で活躍し続けることができるのはその表れですし、スイス代表ではキャプテンも務めるほどの人格者でもあります。

また連勝軍団、イタリアの絶対王者となったユベントスを支えたメンバーでもあり、最近は少し安易なくらいによく使われる勝者のメンタリティという言葉ではありますが、リヒトシュタイナーほどその言葉が似合う選手もいません。

特にアーセナルファンの目を引いたのはシーズン序盤にアーセナル公式が上げたベジェリンとのインタビュー動画でした。

ベジェリンがお茶目な様子で「君の今年のプランはどんな感じ? 俺は正右サイドバックでいる、っていうプランなんだけど」と訊ねた際に

「我々はチームだからね。ヘクターvsステファン、というわけではない。ヘクターとステファンは共にアーセナルのために、だ」と返したのには全アーセナルファンが痺れましたね!

(詳細はこちら)

もちろん監督やコーチの指導が大きいとは思いますが、ベジェリンが今季急成長を遂げている背景には、彼のようなロールモデルの存在も大きいのかもしれません!

2) ダーティーさと気性の荒さ

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とはいえ、単なる人格者であれば、アルテタやメルテザッカーといった選手も過去にはいました。リヒトシュタイナーの魅力は、なんといっても、彼が単なる良い人に留まらないことでしょう。

チームメイトに対しては非常に紳士かつプロフェッショナルな姿勢を見せるにもかかわらず、リヒトシュタイナーのピッチ上での振る舞いは、そんな様子を微塵も見せません(笑)

イエローカード覚悟のファウルはお手の物、相手を挑発したり、審判に激怒してみたりと、ルールギリギリのありとあらゆる手を尽くして相手を止めようとするダーティーな一面も持ち合わせています。しかも、ギリギリレッドカードをもらわないラインに留めておける巧みさもまたいいですね。

ユベントス時代に担当した主審から、「リヒトシュタイナーは常にキレていた。あんなに怒っている選手は今まで見たことがない」と言ったコメントも残されていました(笑)

先日のノースロンドンダービーでも、試合に出場すらしていなかったにもかかわらず、アーセナルファンの前で挑発的なセレブレーションを見せたエリック・ダイア―に対して駆け寄り余計な一言を言いにいって、ミニ乱闘騒ぎの火付け役となるなど、本領発揮していました。

交代出場した瞬間にとりあえずマッチアップの相手に一発あいさつ代わりにファウルをかましていき、基本的にはほとんど常に対戦相手とけんか腰で接しているような気がします(笑)

こういったスタイルの選手はアーセナルには長い間いなかったので新鮮で、余計にアーセナルファンの心を掴むのでしょう。

3) 溢れるチーム愛

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(ベンチからピッチに出て食って掛かるリヒトシュタイナーが映っていますね)

また特筆すべきはリヒトシュタイナーが、アーセナルに移籍してからまだ半年足らずしかたっていないという事実です。しかもチームの中心として移籍してきたわけでもなく、基本的にはベンチ・カップ戦要因となっています。

にもかかわらず、上述のトッテナムの選手たちとの乱闘騒ぎではベンチから飛び出していってその中心になり、チームが逆転ゴールを決めた際には真っ先にこれまたベンチから飛び出していってお祝いに駆け付けるなど、長期在籍している選手たちに負けないほどのアーセナル愛を見せていました。

フィールドプレイヤーとしてはチーム最年長の選手がこれだけ熱く、苛烈にプレイし、そして誰よりも明確にチーム愛を表現するのですから、他の選手たちへの影響も素晴らしいものがあると思います。

ピッチ上でも、ベジェリンの控えとしての役割は十分に果たしていますし、何よりピッチ外での貢献を考えると、トレイラをはじめとした今夏の新加入選手たちに負けず劣らず、アーセナルにポジティブなインパクトを残していると言えるでしょう。

4) おまけ: かわいい

トッテナム戦でラカゼットのゴールに真っ先にベンチから駆け寄ってきたリヒトシュタイナーですが、勢い余って祝いの輪にたどり着く直前にずっこけてしまっていたのがすごく可愛かったです(笑)

証拠写真もばっちり取られていました。

 

(この記事は、アーセナル・コラムと同時掲載となっています)



【了】

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