解説・粕谷秀樹さんがマンチェスター・ユナイテッドを贔屓にしはじめたきっかけは…あの選手!

       
The following two tabs change content below.
田中秀明

田中秀明

少年サッカーの写真撮影を行う会社を経て、サッカー専門のウェブメディアで編集・ライターとして働いた。ウェブメディア勤務時代には、レスターの優勝を見届けた。

若い世代の読者は90年〜ゼロ年代のプレミアを意外と知らない!?

プレミアの解説でお馴染み、解説・粕谷秀樹さんをお招きして、プレミアの輝かしい思い出を振り返って頂いた。

プレミアリーグが誕生した1992年からの歴史を知れば、今のプレミアをもっと満喫できるはず!

はじめに

テレビでは聞けないような貴重かつ濃密なお話を10月14日開催のトークイベントで語って頂いた。

その様子を有料サポクラの加入者限定のウェブマガジンで全内容紹介している。

今回は一部内容を特別に無料公開する。

語り手

粕谷秀樹さん

内藤秀明

はじめに

本日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします。

粕谷さんに来ていただくのは2回目ですが、今回は1990年代〜2000年代の話を中心にしていただければと思います!

粕谷さんが試合中継の解説を始められたのはいつごろでしたっけ?

最初は1992-93シーズンか1993-94シーズンのどっちかかな?

おお〜!

そのころはプレミアリーグの担当ではなかったんですよね?

最初はセリエAを担当しましたね。

まあ当時セリエAが強かった時代ですもんね!

プレミアの解説を始められたのはいつごろでしょうか?

1995-96シーズンか1996-97シーズンか、その辺ですね。

じゃあもう丸々20年以上……。

この間もお話ししましたが、(この会場には)生まれてない方もいらっしゃると思います(笑)

ちなみに1995年以降に生まれた方、いらっしゃいますか?

うわ〜〜〜多い!!

若いですね!

もうすぐ引退だな、俺(笑)

いやいやいやいや!

まだ早いですよ!

セカンドハーフ(トークイベント会場のブリティッシュパブ)店員の方も大学1年生。ちなみにリバプールファンです。

仲良くなれないタイプだ(笑)

そんなことおっしゃらずに!(笑)

今回は若い方が多いので、昔の話も詳しく伺えればと思っております!

僕も歳とってるから忘れちゃってるんだよなあ〜~。

なにをおっしゃいますか!

最初はWikipediaを見ながら昔のプレミアの話を伺っていきます。

粕谷さんとイングランドサッカーの出会い

日本で初めてプレミアの放映があったのは1995年辺りでしたっけ?

定期的に始めたのは1996-97シーズンからかもしれないです。当時『J Sports』は『 SKY Sports』という名称でした。

そんな時代があったんですか!?

それ以前だと東京12チャンネル(現テレビ東京)が、前半と後半を2週に渡って放送する、非常にのんびりとした時代もありましたよ。

のんびりしてますね!!(笑)

当時はプレミアリーグではなく、イングランド1部リーグの時代ですね。

その当時、皆さんも名前だけは知っていると思うんですけど『ダイヤモンドサッカー』という番組だけが頼りでした。

名前は聞いたことがありますね!

実況が金子勝彦さん、解説は岡野俊一郎さんでね。

放送時間帯が日曜の夕方だったときは家庭でのチャンネル権争いが大変なの。

そうだったんですか!?

ウチの親父は野球を見たがるし、母親はニュースで、姉は芸能関係。

僕は一番年齢が下だから、だいたい近所の友達の家で見てました。今と違ってネットは無いしテレビも一家に一台の時代だから、なかなか厳しかったですね。

今となってはDAZNなどですぐ観られる環境ですから、そんな時代もあったんだなあと感じてしまいます……。

英メディアが選出!プレミアワーストユニフォームは

ちなみに、ブラックバーンが優勝したことがあることを知ってる方どれくらいいます?

(会場が静まる)

1994-1995シーズンにブラックバーンが優勝してたり、なんならプレミア初年度はノリッジが3位に食い込んでたり、もはや「そんな時代があったんだ」という感じですが……(笑)

当時、映像はあまりなかったのでしょうか?

ノリッジは3位になったことより、あの黄色とグリーンのユニフォームの趣味の悪さが、いまだに語り継がれています(笑)

そんなに悪かったんでしょうか?

うん、でも今日ノリッジファンの方いない?(笑)

いないです!

前回はいましたが……。

彼の前では言えないけど、あの腐ったスイカみたいな……。

「なんだこのデザイン!」

って思いましたよ。

そこまですごい色だったんですね……。

でもファンとしてはある意味レアだから、それを好んで買うんですよ。

『BBC』など大手の報道機関が

「プレミアワーストのユニフォームはどれだ!?」

って企画を実行したとき、ノリッジは結構上位に挙がっていた記憶があります。

へぇ~~!!

それは知らなかったです!

ユナイテッドのアウェイも、緑を基調にしたときがありましたが……。

これは92年のやつですけど、結構柄に時代を感じるというか……。

これは人からもらっても、夜寝るときでさえ着ないですよね(笑)

派手というか、何とも言えない感じですね……。

粕谷さんが憧れた選手は?

粕谷さんはどの辺りからユナイテッドをご贔屓されるようになったのでしょうか?

ジョージ・ベスト!

僕は野球世代だったんですよね。あとボクシングも好きで、世界フライ級チャンピオンの大場政夫さんっていう凄く格好いい方が好きでした。

世代的に全然分からないです……。

だからスポーツのヒーローといえば王さんとか長嶋さんとか大場さんだったんですけど、『サッカーマガジン』の表紙に彼(ジョージ・ベスト)が載っていたのを見て、ちょっと変わっちゃって。

スポーツ選手って基本的に短髪で、ダサいシャツにダサい靴とかじゃないですか?

お世辞でもプライベートは真似したくない感じだったんですけど。

当時のサッカー選手はそうですよね!

でもベストは派手なんだけどミュージシャンみたいな格好をしていて……。

それで”練習には遅刻する”

“酒は飲む”

“毎夜毎夜おねえちゃんと遊んでる”

なんてのを読んで、

『こんな選手もいるの!?』

って思いました。元々性格が良くなく産まれたもんですから、こういう選手の方が好きなんですよね。

なるほど~~!!

ヒール的な選手ですね。

そうそう!!

だからユナイテッドだとボビー・チャールトンの方が人気があったというか、少年としては目指すべきだったんですけど、僕は全然魅力を感じなくて(笑)

そういえば最近、『J Sports』がジョージ・ベストの特集をやってましたね。『〜The REAL〜』っていうドキュメンタリーだったかな。

そうなんですか!!

見てみたいです!

(続く)

対談の全文の目次

粕谷さんとイングランドサッカーの出会い

英メディアが選出!プレミアワーストユニフォームは

スパーズが優勝するジンクスとは

プレミア中継が始まったのはいつ頃?

粕谷さんが憧れた選手は?

ユナイテッドのユニフォームカラーへのこだわり

古豪リーズが当時強かった理由とは?

ゼロ年代初頭のヴェンゲルの偉大さとは

エメリ新監督の課題

粕谷さんが忘れられないプレミア各チームの名試合とは

ベロンがイングランドで自信を失ったのはあの選手のせい!?

近ごろのモウリーニョがカリスマ性を失ったように見える理由とは?

ああ、懐かしい…、プレミアで1シーズンだけ輝いた選手

無敗優勝したアーセナルの意外と評価されてないこと

チェルシーのローン組問題…どうする?

攻撃的なサッカーを展開した中堅は

90年代のリバプールの印象

(約14000文字)

対談全文の閲覧希望の場合は

月額560円のプレミアリーグパブ・サポーターズクラブのパトロン登録者限定で配信している

「プレミアリーグパブ・ウェブマガジン」

で対談全文を配信しております。

購読を希望の場合は、サポーターズクラブにご登録ください。

ご登録は【こちら】

なお、一度ご登録いただけますと、ウェブマガジンのその他の過去対談記事全てが閲覧可能です。

アーカイブを閲覧する場合は【こちら】



【了】

寄付が「全額」制作費に

プレミアパブは視聴者の寄付で成立しているメディアであり、ファンコミュニティです。

皆さんからの寄付は「全額」制作費に使用します。

詳細は【こちら】