内藤秀明
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2018年4月24日(現地時間)、チャンピオンズリーグ、準決勝1leg
リバプール対ローマの一戦は、
5-2でホームチームが勝利をおさめた。
3バックで臨んだローマ
リバプール相手に3バックは自殺行為だということがよくわかる試合。
— 内藤秀明 (@nikutohide) 2018年4月24日
Twitterでなんとなく呟いたツイートに20いいねがついたので、
たぶん、皆さんにもお感じかもしれないが
リバプールを相手に3-4-3で臨むのは自殺行為だ
では、なぜ自殺行為なのかを述べていく。
理由は主に二つだ。
凶悪3トップと最終ラインが数的同数
メッシ、ロナウドの域に到達しつつあるモハメド・サラーをはじめ、
俊足ドリブラーのサディオ・マネ
相手の嫌なポジションを撮り続ける知能派FWロベルト・フィルミーノを擁する3トップを相手に
3バックで臨んでいる時点で大きなリスクである。
個々の能力が高く個人でもはがしにかかってくる上に
今では以心伝心のコンビネーションで守備組織を混乱させてくる。
こんな凶悪3トップを同数で止めるのがそもそも無理な話なのだ。
とはいえウイングバックを下げれば重心が後ろになり、攻める時間が減る。
相性が非常に悪い。
ウイングバックが「浮く」利点も消される
一方最終ラインで数的同数になった分
中盤は数的有利になる。
相手の3ボランチに対して両ウイングバックと中盤2人、合計4人いるため
結果、片方のウイングバックは浮くのだ。
そこの数的有利をいかして、相手のマークをずらして攻め入る可能性は、本来はある。
相手がリバプールでなければ。
せっかくウイングバックが数的有利な状況でボールを持っても
サラー&マネの俊足コンビが、ものすごいスプリントで後方からプレスをかけてくる。
ウイングバックの心境はおそらくこれだ
「怖い」
焦って中盤に戻せばそこにも罠がある。
ヘンダーソンやミルナーも必死の形相で距離を詰めてきて縦へのパスコースを消される。
作り直そうとした瞬間
ブラジル人、マリーシアの申し子であるフィルミーノが
いやらしく背後からボールを突っつく。
気づけばリバプールがショートカウンターを仕掛けている形になる。
結論
システムのかみ合わせの利点は凶悪3トップに思うがまま使われ、
欠点はまたもや凶悪3トップによって消される。
結論、今のリバプールを相手に3-4-3で臨むのは
自殺行為
ともいえる。
最後に
ローマは5失点したあと、浮ついたリバプールを相手になんとか2点決めて、決勝進出の可能性をわずかに残した。
ただ、このチームを相手に3バックで臨むのは、やはり誤った選択だったのではなかろうか。
2legは修正したローマを見たいし、
一人のプレミアファンとしてはそんなローマをさらに圧倒するリバプールのプレーを見たいところだ。