佐藤 邦和
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SNSを使ったマーケティングはいまや
世界中の企業で活用されている。
プレミアリーグも例外ではない。
プレミアリーグのブランド戦略
多くのクラブがTwitterやInstagramなどを活用してファンとの繋がりを構築し、消費に結びつけている。
例えばマンチェスターUは2013年にTwitterとWeibo(中国版ツイッター)に公式アカウントを開設した。
いち早くWeiboを使ったマーケティングを中国で実施した結果、
現在中国で最も人気のあるサッカーチームとなっている。
またリバプールFCは2015年からクロップとハッシュタグ
を使ってTwitter上でやりとりできる
”Get close to Klopp”
というサービスを開始している。
これにより2013/14シーズンには380万人だったTwitterフォロワー数を520万人(2014/15)、
660万人(2015/16)と大きく増やすことに成功している[1]。
ドルトムント時代からそのカリスマ性と豊かな表現力で選手以上に
人気のあるクロップをクラブのインフルエンサーとしても役立てているのだ。
アーセナルFCでも面白い取り組みを行っている。
Twitterの公式アカウントに新加入選手の顔を伏せた動画をアップし、
ユーザーたちの興味をそそる奇抜なマーケティングをしている(後日この選手はラカゼットだったと公表した)。
SNS運用に多額の予算を投下する理由
ところでSNSは誰でも無料で使えるにも関わらず、
クラブが多額の予算を投じてこのようなマーケティングを行うのはなぜでしょうか?
これはSNSの特徴に理由があると思う。
SNSは文章や画像などのコンテンツをシェアすることで社会的繋がりを生み出すという特徴がある。
またシェアした人がさらにシェアすることであっという間に拡散されていく特徴もある。
これらの特徴を利用してプロモーション活動することは企業にとって最も効率的な宣伝活動だと言える。
最新の事例は
また最近ではSNSを使ってクラブのサポーターに新しいサポーターを生み出してもらう取り組みも行っている。
例えば、マンチェスターCではスナップチャットを活用したおもしろ動画をサポーターにアップしてもらい、
それをTwitterのクラブ公式アカウントでシェアしている。
またマンチェスターUやリバプールFCでは、
サポーターが作ったかっこいい動画や写真をハッシュタグ
を使って公式アカウントでシェアしている。
サポーターは自分の写真や動画がクラブの公式アカウントを通して拡散されるためうれしい。それが面白いコンテンツであればクラブの公式アカウントの閲覧者数が増えてクラブの認知度は上がる。
さらにこれを見た人も自分の写真や動画をクラブの公式アカウントを通してシェアするのでより閲覧者が増える。
この流れはサポーターにとってもクラブにとってもメリットがあるので好循環が生まれる。
このようにプレミアリーグの各クラブで奇抜な手法でSNSを使ったブランディングが行われている。