仲田 光佑
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先日、アーセナルの新10番のメスト・エジルが
衝撃的な形で引退した。
こんな形で代表を引退してしまう事は1人のエジルのファンとして悲しかった。
だが、同時にわかったことが1つある。
それは、
誰よりも仲間思いで、その仲間のために闘う熱い男
ということだ。
今回の記事ではそう感じた理由についてまとめていきたいと思う。
プレースタイルから見えるエジルの本質
エジルのプレースタイルは華麗だ。
味方の足元にピタリと合わせるスルーパス、誰も見えていないスペースを見つける視野の広さ、圧倒的なチャンスクリエイト数などエジルの強みは多い。
こういう選手はレベルの高いプレミアリーグの選手の中でも、一部にしか持ち合わせていない能力だ。
そのために最初、私はエジルのサッカー選手としての稀有な”センス”に惚れ込んでいた。
しかし、彼を長く見つめ続けているうちに、それらはあくまでエジルの魅力の一部だと気づかされた。
エジルの選手としての本当の強みは誰よりも
チームプレーヤー
であることだと感じる。
パスセンスも視野の広さもチャンスクリエイト数もそれらはすべてエジルの“仲間を活かす”というスタイルの一部分にしかすぎなかったのだ。
だからこそ、エジルはドイツ代表、レアル・マドリー、そして、アーセナルの全ての選手から尊敬されているのだと思う。
交友関係が広い
エジルの交友関係は幅広い。
それはエジルが友情を大切にする人間だからだろう。
今までもそうした部分は感じていたが、今回の件で一層そう思うようになった。
エジルのインスタグラムやツイッターをフォローしているグーナーならおわかりいただけるだろうが、その中でチームメイトや家族を大切にしている様子がひしひしと伝わってくる。
リバプールに移籍したチェンバレンを温かい言葉で繰り出す優しさ
姪っ子のミラちゃんと遊ぶお父さんの一面も
ヴェンゲルに対して惜別の思いを述べる誠実さ
だからこそ…
仲間の誕生日を祝い、別れを惜しみ、家族との時間を大切にし、そして尊敬する人間への感謝を忘れない。
そんな素晴らしいパーソナリティを持っているからこそ、引退宣言で
In the face of such disappointing behaviour, I am so proud of you for standing up for your humanity, integrity and identity. I’ve always got your back! Love you bro #sport #football #arsenal #unity pic.twitter.com/veMXzCQsZ2
— Mathieu flamini (@mathieuflamini) July 24, 2018
チームメイトのベジェリンやOBで大親友のフラミニ、チェルシーのリュディガーまでエジルを支持するコメントを表明するのである。
最後に
エジルは誰よりも誇り高い人間だ。
自身のルーツに誇りを持ち、母からの教えを今まで大切にしてきた。
一方、その信念を崩されそうな時には今回のように全力で立ち向かう。
仲間思いで自らのルーツを大切にする誇り高いそんなエジルに対しよく言われる解説者からの「やる気がない」という批判は何と的外れなことか。
表情にこそ出さないかもしれないが私は誰よりもエジルのことを「熱い人間」だと思っている。
ショッキングな代表引退宣言になってしまったが、私はこの一件でエジルの事をより好きになり、全力で応援したいと思った。
今シーズンのユニフォームは誰にしようと悩んでいたが、もう決めた。