仲田 光佑
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若手企画のアーセナル編、今回紹介する選手はコンスタンティノス・マヴロパノスだ。
DFに故障者続出の中、いよいよ本格復帰となるギリシャ期待の若手は、一体どんな能力を持っているのか。
特大のポテンシャルを持つこの21歳の新星DFを様々な角度から切り取ってみる。
書き手
これが「けが人のデパート」と化したアーセナルを救う男、マブロパノスです。
(バイシクル見えないけど…) https://t.co/RDFp0Ozlg1— 仲田光佑 (@aarkogts1) February 5, 2019
はじめに
コンスタンディノス・マヴロパノスという選手をご存知であろうか。おそらく、グーナー以外の人々は彼を知らないだろう。グーナーでさえ、彼のプレー姿はあまり見たことがない。
しかし、彼は昨シーズン、アウェーでのマンチェスター・ユナイテッド戦で突然デビューした。その内容はグーナーをいい意味で期待を裏切った。ギリシャリーグからやってきた若者がマンチェスター・ユナイテッド相手に堂々たるプレーを披露してみせたのだ。
そんなマヴロパノスに期待をしたかったのだが、今シーズンのキャンプで負傷してしまい、先日までケガ人だった。だが、この終盤戦の過密日程、アーセナルDF人の脆さを考えると、彼にもきっとチャンスが訪れるはずだ。
今回の記事ではそんなマヴロパノスという選手を紹介していきたいと思う。
名前:コンスタンティノス・マヴロパノス
国籍
ギリシャ
ポジション
CB
生年月日
1997年12月11日(21歳)
身長
194cm
プロフィール
昨シーズンの冬の移籍でギリシャのPASヤニナFCから加入した。元アーセナルのスカウト、スヴェン・ミスリンタートが手がけた最初の選手。
加入した当初はレンタルで他のクラブに移籍する予定だったが、練習で彼のプレーを見たアーセン・ヴェンゲルがチームに留めた。昨シーズンのオールド・トラフォードでのマンチェスター・ユナイテッド戦でアーセナルでリーグ戦初出場となった。今シーズンはプレシーズンでの負傷により前半戦を欠場し、年明けから戦線復帰した。
プレースタイルと能力
まずはデビュー戦だった、ユナイテッド戦のスタッツと動画を見てほしい。
https://twitter.com/squawka/status/990647592747925504?s=21
92%のパス成功率
49回のボールタッチ
37本のパス
4回のクリア
3回のインターセプト
2回のシュートブロック
1回のタックル勝利
ファール0回
ここから掘り下げていくと、彼には3つのストロングポイントが浮かび上がってくる。
フィジカル
まずは何といっても、マヴロパノスの特筆すべき能力は圧倒的なフィジカルだ。アーセナルのCBの誰よりも身体能力に恵まれており、プレミアレベルのフィジカルバトルでも難なく勝利することができる。ユナイテッド戦ではロメル・ルカクに当たり負けないパワーを見せつけた。
ボールコントロール
「フィジカルが強い選手はボールコントロールが不得意になりがち」というプレミアでよくあるCB像にマヴロパノスは当てはまらない。テンポよくショートパスをつなぐこともできるし、ロングパス一発で局面を打開することもできる。しかも、両足でだ。近年稀に見るハイスペックディフェンダーである。
落ち着き
実はこの能力がマヴロパノスの最大のストロングポイントである。どんな場面でも冷静に対処することができ、とりわけ、ハイボールの処理には滅法強い。しかも、ただ跳ね返すのではなく、フリーの味方に正確につなぐことができる。この能力は世界のDFを見渡しても限られた選手しかいない。
マヴロパノスがアーセナルの選手として、試合に出場している試合は数試合であり、まだ、どれくらいのクオリティを持っている選手か断定するのは時期尚早だが、ユナイテッド戦を見る限りではプレミアトップクラスのCBになりうるポテンシャルを秘めている。DFに数多くの問題を抱えているアーセナルでレギュラーを掴むのは時間の問題だろう。
プライベート
プライベートでは同胞のソクラティス・パパスタソプーロスとよく行動している。インスタグラムのストーリーでは度々ソクラティスの姿が登場している。マヴロパノスにとって同胞で、しかも同ポジションの先輩がチームメイトであることは心強いだろう。
ガールフレンド
ガールフレンドはマリアさんという女性だ。やっぱり美人だ。
そんなマヴロパノスだがリーグにELと過密日程の続くアーセナルにとって、ある意味新戦力みたいな存在だ。彼が持つ特大のポテンシャルを発揮し、数年後のアーセナルの最終ラインをロブ・ホールディングとともに支えてほしいと思う。