<フィルミーノのプレースタイル>神出鬼没な「偽9番」の動きとは?

       
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森 琢朗

森 琢朗

現在大学2回生。小学生のころから今までサッカーをプレーしている。2018年のfootballista3月号でフットボールの戦術的な魅力に引き込まれる。 野菜が大嫌いで、そろそろ本格的な自炊に踏み出そうとしている。

2015/16シーズンにホッフェンハイムからリバプールに加入したブラジル代表FWのロベルト・フィルミーノは、しばしば過小評価されることがある。その原因はおそらく、彼の独特なプレースタイルによるものだろう。

彼はアグエロやハリー・ケイン、ルカクら基準点型のCFとは異なる、いわゆる「偽9番」なのだ。

そんなフィルミーノの特徴を紐解いて行こう。





最前線からの激しいプレス

ご存知の方も多いだろうが、リバプールの監督ユルゲン・クロップが用いる戦術として、

ゲーゲンプレッシングがある。

それによってフィルミーノは最前線から相手DFやさらにはGKの位置までプレスをかけている。

豊富な運動量と献身性により、プレミアのFWの中でトップのタックル数とインターセプト数を誇る。

サイドに開いてスペースを作る動き

リバプールには、モハメド・サラーとサディオ・マネというスピードアタッカーがいる。

2人のウィンガーにスペースを譲るかのように、フィルミーノは容赦なくタッチライン際まで寄って行く。

12月のアーセナル戦では

① 左上 カウンターの形でサラーから縦パスをもらう。

② 右上 後ろ向きにトラップして、相手DFを全て自分に向け、真ん中にスペースを作りサラーに抜け出させる。

③ 左下 DFを自分に誘い切ったところでサラーの方向を向く。

④ 右下 適切なタイミングでラストパス。

中盤まで下がって相手CBを釣り出す動き

フィルミーノはサイドに開くだけでなく、極端に下がって来て自身のいたCFの位置を空ける動きも得意とする。

サラーやマネがカウンターから得点をする際、フィルミーノは中盤の位置にいることがしばしばあるのだ。

9月のバーンリー戦

① 青丸のフィルミーノがインサイドハーフのミルナーの隣まで下がって、黄色の丸の相手CBをそこまで連れ出す。

② エムレ・ジャンがフィルミーノの開けたスペースにロングパスを放り込み、サラーが抜け出す。この時サラーについているのはSBで、残っているCBはオレンジの丸の1人だけ。

③ 抜け出したサラーが巧みにゴールを決めた。

2と3で説明した場面で、いずれもフィルミーノが鍵となっている。絶対的なスピードこそないものの、持ち前の「クレバーさ」でポジションを移動し、俊足のサイドアタッカー2人にゴールを譲るのだ。

数年前にゼロトップが流行したが、現在は基準点型の9番タイプが主流に戻りつつある。その中で彼は、チームで唯一無二の仕事をこなす「フォルス9」として、今日もレッズの攻撃の一員を担っている。



【了】

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