チェフは何故PKを止められないのか。重要な場面での悪癖とは?

2018年03月11日、アーセナルに所属するGKペトル・チェフがクリーンシート通算200試合達成という大記録を達成した。

これは歴代のプレミアリーグでも史上最多で、偉大な記録であったが、

その裏で彼はある“不名誉な”記録にさよならを告げることができた。

不名誉な記録とは

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チェフはクリーンシートを達成したワトフォードとの試合でPKを一つ止めている。

しかしこのPKがアーセナルに加入して初めて止めたPKであり、その間なんと15本連続でPKを止めることができなかったのだ。

彼は言わずと知れたプレミアリーグ屈指のGKである。

何本ものビッグセーブ、安定感のあるプレー、クルトワの台頭によって出場機会を求めアーセナルにやってきたがそのプレー衰えていない。

35歳だがまだまだ第一線で活躍できるGKだ。その偉大なるGKがなぜここまでPKを止めることが出来なかったのか?そこを分析していきたいと思う。

チェフはPKが上手ではない

今回チェフのPKを分析するにあたって彼のキャリア全体でのPK数とその数を調べてみた。キャリア全体での全695試合の内PKの75回。そのうち止めた回数は、17回である。

確率にすると約22.7%でありそこまで高くない。統計ではPKの成功率は約80%となっているのでチェフはPKに限って言えば並の実力しかないといえるかもしれない。

PKでの悪癖

データでみると彼がPKをあまり得意としていないということを述べたが今度は実際のPKでの彼のプレーを分析してみたいと思う。

動画で見るとわかりやすいがチェフはキッカーがボールを蹴る前によく左右に大きく動いている。相手との駆け引きのため動いていると思われるがあまり効果はなく逆に動きがあるため次の動きがキッカーに読まれやすいという難点がある。

実際に逆を取られて決められることが多く決められた15回中12回逆に飛んでしまっている。これではPKを止められるはずもない。

わずかな間に隠された駆け引き

それでは最終的に不名誉な記録をストップできたのはなぜだろうか。

まず下の動画を見てもらいたい。

今回チェフはあまり動いておらずサイドステップで細かく動いている。

そして少しであるが横に移動している。この横に動いた方向、実は前回ディーニーがPKで決めた方向なのだ。ここでディーニーは思ったはずだ、前回と同じ方向に蹴ったマズいなと。だがこれはチェフの作戦通り。

駆け引きに勝利したチェフはしっかり左手ではじき、こうして初めてチェフはPKを止めることができたのであった。

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ejima

ejima

広島在住の大学生。ウイルシャーの超絶コンビネーションゴールでグーナーに目覚めた。ゴールよりも連続したワンタッチの崩しが大好物。広島アーセナル観戦会の主催者でもあり、これを機に参加者が増えることを望んでいる。