ウルブズのモリニュースタジアムの独特な雰囲気を知ってる?

       
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プレミアパブ編集部

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『ウルブズジャパン』さんに2月11日に行われたニューカッスル戦を現地観戦に行った際のことを記事にしていただきました。

結果はホーム・ウルブズの劇的な同点ゴールで1ー1となり、現地はかなり盛り上がったようですが…。

文章からも現地スタジアムの臨場感やサポーターの雰囲気が伝わってきます。





書き手

現地観戦の経緯

イギリス旅行が決定して最初に見たのはウルブズの日程。

本来の日程である2/9だと、間に合わなかった…。

しかし、Sky Sportsがこの試合をライブ中継枠に選び、さらにマンデーナイトの開催としたことにより、観戦が可能になったのだ!

日本にいた時から準備は始まっていた。

特に、チケットは毎試合ほぼ完売になるほどの人気。一般販売に回ることはほとんどない。

その辺りの事情を鑑みてクラブに連絡したところ…

「クラブの有料会員になれば海外サポーター用の座席をあてがいますよ(先着)」

との返答!

その提案に飛びついた私。晴れてチケットを確保したのであった。

ホテルも、公式サイトに記載されているオススメホテルで十分。

私が宿泊したのは『Wolverhampton駅』前の『Britannia Hotel Wolverhampton』だが、宿泊のみであれば問題なかった。

ただアメニティは皆無なので自分で準備しよう。

 

熱狂の中スタジアムへ

モリニュー・スタジアムは低地にあるため、駅からその姿を拝むことはできなかった。

しかし、高いところからスタジアムの内部を垣間見ることができる。

従って、マッチデイでなくても行く価値はありそうだ。

選手たちがスタジアムに入るのはビリー・ライト・スタンドから。

私も待っていたが、なんと先に来たのはニューカッスルのチームバス。

群れの中にいたニューカッスルサポーターたちは盛り上がっていた。

遅れてウルブズの選手たちが到着するも、自分がいた位置とは少し離れたところから入場する形になり、ちょっと残念。

でも選手たちを間近で見ることができた。

ラウル・ヒメネスは歩きざま近くにいた子供に触れていた。あいつは良いヤツだ。

ジョニーはこんなに寒いのにもかかわらず短パンだった。

入場自体は普通のスタジアムと一緒だった。1時間前に入場したが、試合開始10分前になるまでは空席もちらほらあった。

 

試合開始

試合開始が近くなると、例のプロジェクトマッピング演出が始まった。

あの演出のおかげで、毎試合がスペシャルに感じられる。

そして選手入場。盛大な拍手で迎えられる選手たち。

“Hi Ho Wolverhampton”の大合唱は、スタジアム内に歌っていない人がいないと思わせるほどの声量だった。

この時点で、もうここに来てよかったと思えた。

実を言うと、昼のうちに下見とグッズ購入を兼ねてモリニューを初めて肉眼で見て、思わず涙ぐんだ。

しかし、夜の漆黒とモリニューの光のコントラストは、それをあっさり塗り替えてしまうほどの感動だった。

試合中は、主にサウスバンク(サー・ジャック・ヘイワード・スタンド、カメラ右方)の発するチャントに呼応して声を出していた。

ルベン・ネベス、ディオゴ・ジョタ、ジョアン・モウチーニョのチャントや

“Nuno Had A Dream”

チャンスの時の

“Come On Wanderers! ”

などがよく歌われていたチャントだった。

ニューカッスルが先制してからは、サポーターからも焦りの色が見て取れ、チームを鼓舞しようとスタンドの壁をドンドン叩きながら声を張るサポーターもいた。

静まり返るウルブズサポーターに対し、アウェイのサポーターは盛り上がる一方。

“Wanky Wanderers”とウルブズ(などのワンダラーズと名のつくクラブ)をなじるチャントがよく歌われていた。もちろん、ニューカッスルの選手のチャントも歌っていた。

 

劇的同点弾、歓喜の大合唱

終盤になると、焦るウルブズサポーターの怒号も散見された。

反対側だったので直接聞いてはいないが、ウルブズの黒人選手に対して差別的な声を上げた人がいたらしい。

それほどフラストレーションが溜まっていたと言うことだろう。

差別発言者には是非とも終身BANを食らわせてほしいのだが、そんな中、ウルブズを見事救ってみせたのは、因果応報というか皮肉というか… というのは余談である。

アダマ・トラオレのクロスに、ウィリー・ボリーがヘッドを決めて終了間際に同点。

アダマがクロスをバルーンした時には、 終わった… と頭を抱えるような思いであったが、どうにかウィリーがヘッダーを決めたのだ。

刹那、お通夜のようだったスタジアムは一転、歓喜の渦に包まれた。

ゴールを喜ぶ時に、近くに座っていた見知らぬおじさんたちと喜びの声を上げながら肩を抱き合うというのは現地観戦ならではのものだ。

終始クールに試合を眺めていた若い男性も、これには破顔していた。

前に座っていた壮年男性も、振り返って私と抱き合った。

一瞬で葬式が祝賀会へと変わったのである。

終了間際のゴールとはそれほどまでに良いものだ。

ゴールセレブレーションが落ち着く間も無く、試合中に散々いばり散らしていたニューカッスルサポーターに向けて

“Who Are Ya? Who Are Ya?”

とチャントを浴びせ、お返しとばかりに

“Wanky Wanderers”

を歌った。

この時も、スタジアム全体が一つの生き物のように感じられた。とにかく音量がとても大きかった。

そして試合終了。私たちは、“Nuno Had A Dream”を歌いながらスタンドを後にした。

試合後、ホテルに帰る途中に耳にしたのは、いずれも試合のことばかり。

ニューカッスルサポーターも並んで同じ道を歩いているのも見た。

しかし、最後のシーンがファールだったかどうかの話を聞くことはなかった、たまたま聞かなかっただけかもしれないが。

もう一つ、こんな話を聞いた。

「終了間際のゴールは最高だな!」

「よく勝ち点1を拾ったもんだ!」

「でもニューカッスル相手に勝ち点1でいいんだっけ?」

あ、それを言ってはいけない(笑)



【了】

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