プレミアパブ編集部
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累計発行部数100万部突破!
ビッグコミックスペリオール(小学館)で『フットボールネーション』を連載中。
サッカー選手の「筋肉の使い方」に注目するといった独自の視点から、読みながらにして「勉強になる」作品を執筆する人気の漫画家がいる。大武ユキ先生だ。
はじめに
Jリーグが創設されるはるか前の大学サッカーに魅了され、以降30年間、日本のみならず海外のサッカーも熱心に観戦してきた。
取材や執筆を通してサッカー選手のフィジカル事情にお詳しくなった大武先生は、なんとチェルシーサポーター!
2018年3月17日(土)、プレミアリーグパブはそんな大武先生をお招きし、都内某所でトークイベントを行った。
会場でお話しいただいた内容を文字起こししてお伝えするこの企画。第2回目となる今回は『フットボールネーション』が生まれた知られざる背景について詳しく伺った。
語り手
6/8発売のスペリオール次号は、4年に1度しか回って来ないw表紙&巻頭カラーでございます、中村憲剛選手との対談もさせて頂きました。それから東クルアヒルのプレゼント応募券も付いておりますので、何卒お買い上げ下さいます様、お願いいたします!!! pic.twitter.com/qAThX4BuOQ
— 大武ユキ@フットボールネーション12巻 (@YUKI_OTAKE) June 2, 2018
<プロフィール>
1990年生まれ。大阪府出身。「プレミアリーグパブ」運営者。プレミアリーグ専門のサッカーライター。1年間のイギリス留学中に、FAコーチングライセンスを取得。ほぼ毎シーズン渡英してプレミアを現地取材している。日本全国でプレミアサポの楽しいコミュニティを作るのが今の目標。
— 内藤秀明 (@nikutohide) May 23, 2018
“プレミアならでは”のサッカー文化って?
1980年代の日本サッカー、1990年代のリーガ、そして2010年代のプレミアを見てこられた中で、「ここが違う」というプレミアリーグならではの驚きってありますか?
今でこそみんな戦術を語るようになりましたけど、シーズンチケットを持っている人たちとスタジアムで試合を見ていたら、GKの(ティボ・)クルトワが落ち着かせるためにちょっとボールを持っているだけで、みんな「早くボールを蹴れ!」、「何してんだ、この野郎!」ってすごく怒ってるの。
でも、それってそんなに責めることなのかな? イングランドのサポーターはやっぱり縦にボールを運ぶサッカーが好きなんだと思いましたね。
確かにここ数年で、そういう雰囲気は徐々になくなりつつありますよね。特にペップがシティに来てからは、イングランドでもより戦術的なことが語られるようになったかも。
僕も2012年に留学でイギリスに行ってたんですけど、香川(・真司)がバックパスで(マイケル・)キャリックにボールを戻す度に観客が「おい、仕掛けろよ!」っていう雰囲気があって。これってイングランドならではの文化ですよね。
あと覚えてるのは、ウォーミングアップのときの(ジョン・)テリーと(セザール・)アスピリクエタかなー。
2人は長距離のパス交換をやっていたんですけど、あれってJリーグの選手だとタッチラインの内側でやるじゃないですか。でも、あの2人はハーフウェーラインとゴールラインの距離でやってた(およそ52m)。ボールを飛ばす距離がもう全然違うんですよ。
でもね、やっぱりDFなの。すごい距離のボールを次々に蹴ってるんだけど、精度はすごく低い(笑)。長いボールを蹴れるのは見てすぐに分かるんだけど、相手の足もとに全然ボールが飛ばない。
でも、アップからして違うんだなと思いましたね。
あんなに強くて飛ぶボール、普通はなかなか蹴れないですよね。
日本人であんなロングボールを蹴れる選手はいないよね。キック力がもう全然違います!
「もう忘れたい」CLチェルシー対バルセロナ戦
さて、ここからはバルサファンの時代を経て現在はチェルシーを応援しているという大武さんに、
先日のCLチェルシー対バルセロナ戦(2戦合計4-1でバルセロナが勝利)の話を伺いたいです!
もう忘れたいよ~(笑)。
思い出させてしまって申し訳ないです(笑)。
やはり気持ちとしてはチェルシーを応援しているんですよね?
うーん、そこは難しいですね。どちらも応援していて、どちらにも勝ってほしいなとは思っていました。
絶対に報われないやつだ (笑)。
でも「今の戦力を考えるとたぶんバルセロナが勝つんだろうな」と思い、今回はチェルシーを応援しながら見ていました。
ホームでの1stレグ(2018年2月20日、1-1)こそ頑張りましたけど、アウェイでの2ndレグでは一方的にやられてしまいました(2018年3月14日、3-0)。
負けはしましたが、チェルシーで印象的な選手はいましたか?
マルコス・アロンソは安定してずっと良かったですね。あとウィリアンの調子も良かったけど、アザールにはもっとボールに触ってほしかったいう感じですかね。
どちらの試合でも、ウィリアンはバルセロナの強いプレスを回避する唯一の選手と言ってもいいくらいによくやっていました。
大武さんから見て、ウィリアンはどういったタイプのドリブラーですか?
ウィリアンは良いと思いますよ。無茶なことをしていない。
(クリスティアーノ・)ロナウドのように背筋を伸ばした姿勢でドリブルをするというよりは、ボールを見つつちょっと猫背になるような姿勢でドリブルをしている印象です。
はい。それでもボールは見てないと思います。ウィリアンの身体の使い方に悪いというイメージはないです。
身体の使い方や姿勢が特徴的な選手っていますよね。
私はマルコス・アロンソとか好きだなぁ。
あとは移籍しちゃったけど、(ネマニャ・)マティッチもすごく好きでした。あの重力感がない感じがね。軸もしっかりしていて。
マルコス・アロンソとマティッチの2人は痩せているせいもあるんだけど、あれだけ身長があるのにものすごく軽々と動く感じが好きです。
(続く)
フットボールネーションをご購入される場合は…
1巻は
2018年6月12日発売の最新刊は
インタビュー全文を読みたい場合は
インタビュー全文のトークテーマは以下の通りです。
・一番最初にハマった選手は?
・海外サッカーで最初に好きになったのは90年代のバルセロナ
・チェルシーサポーターになった理由は…!?
・現地観戦について
・“プレミアならでは”のサッカー文化って?
・「もう忘れたい」CLチェルシー対バルセロナ戦
・『フットボールネーション』はどのようにして生まれた?
・作品に大きな影響を与えた「一冊」とは
・登場キャラは理想か、現実か
・漫画の世界は「並行宇宙で起こっていること」
・漫画の「神」はいつ降りてくるのか
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