プレミアパブ編集部
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僕は10代の頃からずっとプレミアリーグの解説者になりたかった。
第一に中継や番組で話す解説者の話は学校の授業より面白い。そして単純に僕自身がサッカーについて話す時間が好きだからだ。
また解説の仕事は、サッカーメディアにおける最上位職に見えていたことも、憧れの理由だろうか。
(この考えは一面的には間違いないかもしれないが、正しいわけでもないことを補足しておきたい。他にも上位職はある)
ただ解説者は、簡単になれる仕事ではなかった。
基本的に、元プロ選手、しかも日本代表級ではないと門戸は開かれない。細かく言えば現在人気を博している林陵平さんは元代表選手ではないものの、300試合もJリーグで出場歴があるトップレベルのアスリートだし、それでいて欧州「サッカーオタク(超絶リスペクト)」と言う解説者としては最強のスペックをお持ちだ。
選手以外の解説陣の経歴で言うと、ワールドサッカーダイジェストの初代編集長という業界の大先輩だったり、オックスフォード大学卒で英語と日本語がネイティブ級のスーパーマンだったり、簡単に目指せるものではない。というか基本的には無理だ。
だからこそこの解説陣に混ぜてもらえる話が来たときは、本当に嬉しかった。
それでなくとも、僕は人間として割と能力値が偏っている人間だ。何でも出来るわけではないし、とても弱い。
苦手なことに直面すると、沢山の人に怒られてきた。なお怒られすぎても感覚は麻痺しない。ちゃんと毎回凹む。
それでも運良く、夢の仕事を掴んだ。今後も続くはわからない。干される可能性の方が高いくらいだ。それでも1度でもこの仕事を経験できたことは、僕の財産だ。
そんな今だからこそ、改めて自分の人生を振り返って行こうと思う。
(連載: ノーキャリアで夢の「サッカー解説者」になる過程を全開示)
(続き:【序章#002】「好きを仕事に」)