プレミアパブ編集部
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何が起こったかでいうと、タイトルの通りです。
それが何故起こったかでいうと、該当のサポーターがアウェーの試合に行かなかったからです。
それだけで、何故ユナイテッドは大きな罰則を提供させたのか。
背景も含めて下記で説明して行こうと思います。
概要
belsize parkさんが詳しくツイートして下さったいるので、まずはこちらを。
マンチェスター・ユナイテッドが30年以上のシーズンチケット・ホルダーであるグレアム・クラークさんのアウェーチケット申請を1年間禁止した。当日の体調不良でのハル戦の観戦を断念後にチケットをキャンセルしなかったため(インディペンデント) pic.twitter.com/0diTGq5lMf
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
シーズン前に示されたユナイテッドのアウェーチケット規定では、当日までに予約をキャンセルしなければ1年間購入不可が適用されるが、長年のサポーターであるクラークさんの、今回のようなケースでのクラブの杓子定規に対応に他のサポーターたちも怒りを隠せずにいる(インディペンデント)
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
無断欠席を理由にユナイテッドはチケット事務局名でクラークさんにアウェーチケットの1年間申請停止を文書で通知した。家族は抗議したが措置は適用、代わりにチケットを受領しようとした友人もKCスタジアムには入れなかった(インディペンデント) pic.twitter.com/4k7WDxX1e2
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
40年来の忠実なサポーターに対する今回のユナイテッドの対応は、現代のクラブが望む管理についての警鐘だ。40年に渡るサポート、多大な金銭と時間の投資、家族代々それを受け継ぐ姿勢への無考慮はショッキングでさえある(インディペンデント) pic.twitter.com/hsyxNTnVf2
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
ユナイテッドがただ1試合の欠席でクラークさんに文書1枚でこんな通知ができるのは、人間的な思慮、フットボールに起こり得ることへの寛容の欠如からだ。3度の欧州杯決勝を含むアウェーの54スタジアムに駆けつけ、彼以上にユナイテッドのサポートにコミットした者はいない(インディペンデント)
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
ユナイテッドは「売り出された全てのアウェーチケットが有効に使われ、将来に渡って割当枚数を確保するため」と抗弁するだろう。それは他では説得力ある言い分になり得るが、ここでは違う。個人としてのファンの扱いを語る際に、一般のファンの利益を主張するべきではない(インディペンデント)
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
長旅を厭わない忠実なサポーターたちのため、などと、その1人にこれだけ酷い仕打ちをしてどう語るというのだ?むしろユナイテッドの動機はより強力な管理だ。観戦者を正確に把握し、アウェーチケットを入手できる長年ファンが、友人にチケットを便宜する習慣をなくしたいのだ(インディペンデント)
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
だからこそ、今季ユナイテッドのファンは今まで以上にアウェーチケットを自宅への郵送ではなく、現地で直接受け取ることを求められている。アウェーチケットの転用を減らせれば、正当により多くの他のシーズンチケットホルダーにチケットを回せる。プラン自体は評価されるものだ(インディペンデント)
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
これが現代のビッグクラブが、その最も忠実なファンに向ける視線だ。他のファンを引きつける情熱としてマーケティングにも彼らを利用するが、全てクラブの考える条件の下、当日のチケット受け取りの行列は益々増えるだろう。家族や伝統、時々の状況はもはや無関係なのだ(インディペンデント)
— belsize park (@route268) 2016年10月10日
背景
そもそもですが、プレミアリーグのアウェーチケットは
「プレミアチケット」
なんです。
理由としては、発行枚数が少ないこと。
にもかかわらず、人気であることです。
ホームチームでチームを応援するのももちろん楽しいですが、それと同じか、人によってはそれ以上に
敵地に乗り込んで、コアサポーターだけの空間でチームをサポートするために大声を上げるというのは、楽しいと感じるものです。
で、そのプレミアチケットを手に入れるには、その中でもクラブへの忠誠度が高い(シーズンチケットホルダー年数が長い?)ものに優先的に手に入れられる仕様になっているため、事実上、一見さんのサポーターが手に入れるのは不可能なものです。あえて嫌な言い方をするのであれば、アウェーチケットは古参サポーターの既得権益ともいえます。
さらに、古参サポーターはそのプレミアチケットを、自分がいけない時も基本的に身内でまわします。
ただ、belsize parkの投稿にもある通り、クラブは「売り出された全てのアウェーチケットが有効に使われ、将来に渡って割当枚数を確保するため」に、今回の「1年間アウェーチケット購入禁止」に至ったわけです。
ただ、個人的に、今回の問題は
「ユナイテッドはひどいクラブだ!」
「杓子定規な態度はないわ!」
という話ではないのかなと思います。
何が問題だったのか
個人的にですが、クラブが古参サポーター以外にも広くアウェー参戦の楽しみを感じてもらい、クラブへの忠誠心を高めてもらいたいと思うのは自然な考えです。ですので、「古参サポーターとはいえども、ルールを守らなければ罰則」というやり方そのものは別に悪手ではないのかなと思っています。
どちらかというと問題だったのは、ルールの設計が厳しすぎたのではないかなと。
人間ですので、ミスなどもあります。なので、明確に「●回までなら。欠席や身内に回すのもセーフ」という譲歩するルールを作っておけば、今回ほどの騒動にならなかったのではないかなと思います。
プレミアリーグの進化に思うこと
ここ10年でプレミアリーグは大きな進化を遂げて、世界中にサポーターの数が広がりました。
これだけ数が多く多様性のある顧客たちを相手に様々な施策をうつ必要がある現状、企業としては効率化しなければならないですし、例え古参サポーターとはいえども個別対応は難しいものです。
とはいえ、チームにとって古参サポーターは資産であり、ぞんざいに扱ってもいい存在ではありません。
だからこそ、最初にエネルギーをかけてきちんと、全体最適化されたルールを設計してコミュニケーションを行う必要があるのかなと思います。
今回はそこのルール設計にやや難があり、ユナイテッドが炎上しましたが、これはユナイテッドに限ったことではないのかなと想像します。多かれ少なかれ古参を大切にするのと、新規を広げるバランスにクラブの中の人たちは苦心しているはずです。
今後も、このバランスはビッグクラブの大きなテーマだと言えるでしょう。
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