プレミアパブ編集部
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単刀直入に言います。私は、ニューカッスルユナイテッドが好きです。日本でもコアなファンも多く、昨今では、武藤選手が入団した事で注目もされています。
ただ、サッカーを観始めた頃はニューカッスルなんて見向きもしなかったし、特定のチームを応援する事はありませんでした。
そんな私が一体なぜ、エレベータークラブで、毎シーズン微妙な立ち位置のクラブであるニューカッスルユナイテッドを好きなったのか、その理由を書かせて頂きます。
書き手
今井 雅之
自他共に認める、『アクティブなインドア派』
フットサルを2時間ぶっ続けでやったと思えば、ゲームをしていたり。
ゲームをしていたらと思えば、フルマラソンをサブ3.5で完走したりしています。
熱狂的なニューカッスルサポ、嫌いなものは何ですかと聞かれて「サンダーランド」と答えます。
ニューカッスルユナイテッドを好きになるきっかけ
以前の私は、一つの事を決めてサッカーを観ていました。
それは、「ひとつのクラブを応援しない」という事です。
サッカーを観る時に、ひとつのクラブを応援すると勝敗に気を取られ過ぎるのため、試合内容やプレイを楽しめないと思っていました。だから、選手を応援する事はあってもクラブを応援する事はありませんでした。
当時で好きだった選手は、
アンドレー・シェフチェンコ、ハビエル・サビオラ、エドガー・ダービッツ…などでした。
そんな中で一番のお気に入りだった選手が、ナイジェリア代表のオバフェミ・マルティンスでした。
マルティンスの名前を聞いて「おぉ~!!」となるマニアックな方も少ないと思います。
簡単に彼について説明すると、
名前
オバフェミ・マルティンス(本名:オバフェミ・アキンウンミ・フォルワショラ・オシャディ・マルティンス)
国籍
ナイジェリア
生年月日
1984年10月29日(34歳)
身長
170㎝
体重
70㎏
ポジション
FW
現所属クラブ
上海申花
当時のニューカッスル
爆発的なスピードでディフェンスラインをくぐり抜けてゴールを決める選手で、その小柄な体格と両足のキック精度の高さを見て一気にお気に入り選手になりました。
しかし、2006年まで在籍していたインテル・ミラノがFWの補強のため、出場機会を求めてニューカッスルへ移籍。
いつもなら、マルティンスを応援するスタンスでニューカッスルを観るんですけど、この時だけは違いました。
当時のニューカッスルは、“元祖ワンダーボーイ”のマイケル・オーウェンをはじめ有名(元有名)な選手が次々に加入し、オフシーズンの補強だけみたら優勝候補筆頭に上がるほどでした。
その様子は宛ら、当時のビック4(マンチェスターユナイテッド・リバプール・アーセナル・チェルシー)が席巻するプレミアリーグに、革命を起こそうとする異端児の集まりのようでした。
何かを起こしてくれるんじゃないか?このメンバーなら何かを成し遂げられるのではないのか?
そんなワクワクした気持ちでいっぱいで、2006-2007シーズンはニューカッスルの試合を毎試合チェックするようになりました。
メンバーは良いが、結果が・・・・
期待と希望を胸に2006-2007シーズンは始まりました。
毎試合毎試合、何か起きるのではないか?
心躍らせながら毎週チェックしたけど、結果は・・・・13位。
結果だけ見たら肩透かしもいいところ、あれだけ期待して普通なら絶望するところです。
それでも、私は今まで以上にサッカーをシーズンを通して楽むことができました。
勝って当たり前の強豪とは違い、昇格してきたチームにも負けてしまうかもしれないという心配。
勝った時の想像以上の喜びはまさに「大歓喜」でした。
この経験から、私は選手と同じ様に、一つのクラブを応援する様になりました。
ただ、これはずっと応援するのではなく1シーズンを観るクラブを決めて、それをずっとチェックするという事になるというだけで、その時点ではニューカッスルを応援するようにはなりませんでした。
チームこそ、自分たちのアイデンティティ
1シーズンに注目チームを決めて、サッカーを観戦していた私は色んなチームを観ました。
もちろん、ニューカッスルもチェックしていましたがその他のチームを観るのが楽しかったです。
アストン・ヴィラ、エバートン、トッテナム
毎シーズンどのチームがくるのか、台風の目になるのか??
そんなある時、私がいつも参加するフットサルにニューカッスル出身の人が参加してきました。
私は、そこではいつもニューカッスルのユニフォームを着て参加していました。
それを見ると、彼は私の方へ来て
「Oh、My favorite Team!!」
そこから、すぐに仲良くなった
彼の名は、「アレックス」と言って、短期留学で日本に来ていてサッカー(ニューカッスル)をこよなく愛する優しい人でした。
私たちは、フットサルが終わってから、居酒屋へ行きサッカーの話をし続けた
酔いも進み良い感じになったとき、アレックスが
「マサは、やっぱりニューカッスルサポだよね??」
「サポーターじゃないよ、他にも好きなチームはあるよ」
そう言う、アレックスは少し残念そうな表情をして
「そうなんだ、僕はニューカッスル出身だからニューカッスルが好きなわけじゃないんだよ、サッカーは文化であり、それが僕らのアイデンティティ何だよ」
そのひと言は、私に突き刺さった。
「僕らの家族はおじいちゃんからニューカッスルサポーターで、家族の絆であり、そこに住む人たちの象徴なんだ、マサにはそう言った感覚はないかもしれないけど、僕はそれが普通にだから」
今まで、サッカーを文化としてみていると言う感覚がなく。
サッカーは文化であり、それを脈々と引き継がれていくんだという事に感動しました。
サッカー≒娯楽ではなく、サッカー=文化
それ以降、私はニューカッスルを“心のクラブ”として、ニューカッスルを応援しています。
例え、2部に降格しても、チーム内がゴタゴタしても、クラブを愛し応援し続けます。
皆さんも一つのクラブを好きになったのなら、とことんまで好きになってみては如何でしょうか??