プレミアパブ編集部
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FAカップ4次ラウンド、アーセナル対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は
3ー1でユナイテッドが勝利をおさめた。
強豪同士の一戦を振り返る。
書き手
【プロフィール】
ファンサイト「プレミアパブ」代表
学生時代の12年にイングランドでコーチングライセンスを取得し、プレミアに強いサッカーライターとしての活動も開始
現在はプレミアパブのサイト運営、イベント企画・司会、コラム執筆などをしつつ、複数のサッカーメディアに寄稿もしている
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
雑感
スールシャールは全体的にオープンなカウンター合戦OKで試合に臨んだイメージですね。
ルカク、リンガード、サンチェスを下がり過ぎない。
結果ユナイテッドは4-3の守備ブロックでずっと守っていて、守備的にはリスキーだったのですが、シンプルなカウンターで点を取りたかったのでしょう。
実際カウンターから2点とったわけで、
守備も相手のカウンターに関してミドルゾーンの守備はある程度捨てて、ファイナルサードできちんと守り切るという謎にリスキーなスタイルで1失点でおさえた。
結果論でいうとスールシャール監督の采配勝ちの側面はありました。
では試合詳細をどうぞ。
試合開始
実況の方は、4-2-3-1を匂わすコメントをされているが、ユナイテッドはスパーズ戦同様にダイヤモンドの4-4-2ですね。あるいはリンガード偽9番の4-3-3というか。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
左に流れたがるサンチェス、右に流れたがるルカクなので、ダイヤモンドの4-4-2はある程度はまるかと。このやり方がリンガードによるボランチ潰しの必要性が低い時にも本格的に運用できそうなら、オプションが増えるのでユナイテッドはポジティブ。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
この4-4-2がユナイテッドのオプションシステムになりそうな印象。
ボールを保持するというより、ある程度オープンな展開になったとしても、カウンターで素早く点をとりたい意思が強い日に採用するのかも。
このシステムで、ラッシュフォードは2トップの右サイド担当としてスパーズ戦ではプレーしたが、
非常にいいパフォーマンスだったので、ユナイテッドの「左ウイング多すぎ問題」の解の一つになりそう。
ユナイテッドダイヤモンドの4-4-2採用の理由
ピッチ全体をまんべんなく蓋をするのには向かないシステムなのですが、
高い位置でサイドを限定して奪いきることに関しては得意な配置ですよね。
モウリーニョサッカーの申し子リンガードが真ん中の高い位置にいるのでその傾向は顕著になる。
アーセナルの組み立てとカウンター対応のドタバタ感を狙ったスールシャール監督の策略か。
気になるのはチェフがGKである点。素晴らしい選手だが、足元の技術は不安なので、このユナイテッドの前からハメらられる人選とシステムとはミスマッチか。
アーセナルは繋げない時に、どこを逃げ所とするかが今日のポイントになる。空中戦に強いタイプはいないので、オーバメヤンのスピードが鍵か。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
あとトレイラがプレスがはめられた時の回避能力が、滅茶苦茶高い(一昔前のウィルシャーのように)タイプではないので、リンガードに虎視眈々と狙われるのは少し嫌かも。周りの選手のサポートは鍵。
一方でジャカの展開力に期待大。現に開始5分の段階でサイドチェンジで前プレをいなしてチャンスも。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
ソクラテス負傷
マジか。着地が嫌な感じしたなソクラテス…。じん帯の伸ばしてないか?大丈夫?結構いやな落ち方したけど…。無事だといいけども……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
21分、詳細は不明だがソクラテスアウト。代わりにムスタフィ。さすがに後ろにけが人続出しすぎたアーセナル、これは可哀そうすぎる……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
前半に3つのゴールが
・SBのロングボールにルカクの裏抜け、最終的にオフサイドだったけど、2トップだからこその動き。
・コラシナツの強みの縦パスにラカゼットがワンタッチで落とし。このあたりのアイディアと精度はさすが。
・リンガードがサイドに流れて、ボックス内にルカクとポグバとサンチェス。惜しいシーンに。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
・ユナイテッドは構造上、前からははめやすい一方で、ファーストプレスを突破されると、サイドは運ばれやすい。
⇒イウォビの推進力がきいている・ルカクのキックフェイトからのスルーパスも、抜け出してGKをかわして角度のないところからCBにカットされないように浮かして決めたサンチェスもお見事
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
・こう言ってはなんだが、絶対的なレギュラーではないルカクとサンチェスで決めたのはポジティブ。
・とか言っているうちにカウンターからルカクが抜け出してクロス。素晴らしいオフザボールでフリーになったリンガードが冷静に決めた。
・この2失点目、コラシナツが完全にルカクを見失ってた……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
・イウォビが左サイドで起点に。そこに想定外の動きで相手をまどわす男、ラムジーが左サイドに流れて数的有利を作り、得意なポジションからクロス。バイリーの股を抜いた時点で勝負あり。オバメヤンは決めるだけだった。
・逆にいうとこの試合でもバイリーはミスが。今季はちょっとダメなんだろうな…
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
・ユナイテッドはラムジーの神出鬼没な動きに苦しんでいるものの、なんとか1点差を保ちハーフタイムに。
・ユナイテッドは大幅な変更はないだろう。気になるのはエメリの采配。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
後半開始
・イウォビが左サイドの低い位置でボールをキープしてエレーラをつり出した。その後中盤の枚数が減った中央に縦パスをあててチャンスを演出。
・アーセナルは左サイドに人数を集めてユナイテッドを攻略したい模様。ルカクは下がらないため有効。カウンターが怖いが……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
・なーんかポグバが乗れてないなこの試合。守備の場面でジョグするシーンもあるし、ミスも多いし、ダイブ気味なプレーもあるし。スールシャール政権では初かな。この集中できてない感じは。
・とはいいつつもカウンターの場面では素晴らしい推進力を披露。ファールをもらいいい位置でFK。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
・ルカクのFKは大幅に上に逸れた。キックの精度を見る限りまだトップコンディションではないんだろうな。
・競り合いで交錯すた後、ルカクのスパイクがコシールニーの耳あたりに入り、流血…。これ以上CBの負傷は…まずいぞ……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
コシールニーとイウォビOutで、エジル&グエンドジIN
・コシールニーアウトでまさかのジャカCB……。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
ずっと左サイドでイウォビ起点で攻撃が始まっていたのですが、
この交代後、ちょっとアーセナルは選手たちもどう崩していけばいいのかわからない雰囲気になり個々の能力に頼り始めた。
以前としてユナイテッドは前プレを突破されれな簡単にラストサードまで持ち込まれる課題を解決する素振りはない
(=ルカク&サンチェスを前線に残して、もう1点とるのを優先)
ので、まだイウォビは残してもよかったような…。
ルカクはポグバが運んでいる時に大外に走りこんでいるリンガードを使えというジェスチャーを。それを無視したポグバがルカクにスルーパスを送るものの、当のルカクは反応できず。
ストライカーとしてそれでいいのかルカク…。さすがにもっとエゴを出したほうがストライカーはいいのではないだろうか。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
サンチェス&ルカクOut、ラッシュフォード、マルシャルIN
・サンチェスが悪かったのか、ナイルズが良かったのか。一対一でほぼ負けていたな…サンチェス。ゴールや潰れるプレーは良かったが……。
・ルカクは2アシスト決めたものの、少し嫌な感じを残してベンチに。
・ルカク、サンチェスにかわってマルシャルとラッシュフォード
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
・ユナイテッドは通常の4‐2‐3‐1に変更。攻撃に変化を加えるのとは別に、相手の組みらての場面で、サイドに蓋をして簡単に運ばせない目的もあるか。
・マルシャルとラッシュフォード、微妙に試合に入れてないけど大丈夫か。
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
ただし前半から何度もあったポグバが推進力をいかしたカウンターから、ポグバ自身がミドルを放ち、こぼれ球をマルシャルが決めた。3-1。これでほぼ勝負あり。
アディショナルタイムは10分
ただし決定機らしい決定機はなし…。
ファンペルシーのチャントが聞こえるな…。どっちだ?これはユナイテッドサポが煽るために歌っているのか…?
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019
最後に余談
(今のVAR絶対いらなかったよね。でもスタッフが使いたくてしょうがなかったんだろうね。ゴールラインテクノロジー導入初期の頃もあったよね。絶対不必要なのに使う感じ。絶対にスタッフが使いたいだけだよね)
— 内藤秀明@パブ本1/30発売! (@nikutohide) January 25, 2019