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3年前まで青は成長途上だった。
直近3年間は、赤が過渡期だった。
16-17シーズン、初めて、青と赤は互角の戦力でダービーマッチを迎える。
…真逆の指揮官に率いられ。
真逆のスタイルで3連勝
第3節終了時点、
マンチェスターの両軍は3連勝。勝ち点9。完璧の出だしとなった。
しかし、両チームが披露するサッカーは真逆だ。
9得点3失点。時には傷を負おうとも、綺麗に一刀両断することを良しとするマンチェスター・シティ。
6得点1失点。相手に隙を見せず、機を伺い、急所を一突き。確実に殺すことを良しとするマンチェスター・ユナイテッド。
チームの核となるボランチに、
ブルーズは、170cmのダヴィド・シルバ、176cmのフェルナンジーニョを置き、
レッズは、191cmのポール・ポグバ、194cmのマルアン・フェライニを置く。
合計39cmもの身長差が、両指揮官の指向性の違いを顕著に表している。
それは舞い散る桜のように
そんな両指揮官にも、共通点がある。
劇薬。故に、タイムリミットがある点だ。
グアルディオラは、4年、3年。
モウリーニョは、2年、3年、2年、3年、2年。
過去のチームでも3年前後での辞任が基本。
このチームでも、グアルディオラとモウリーニョの基本の契約期間は3年だ。
つまり、このダービーは多くとも10回前後、少ないと6回、あるいはそれ以下で終える可能性ももちろんある。
この戦いには終わりがある。しかも、そう遠くない未来に。
その輝きは、一瞬の美しさを誇示する桜のように思えてならない。
必死だ。守るべきものがあるから。
マンチェスター・シティは必死だ。ただの成り上がり集団と言われないために。これからも歴史を作っていくために。国際色豊かなミーハーなファンを黙らせる必要がある。
マンチェスター・ユナイテッドも必死だ。歴史を守るために。成金の、五月蝿い隣人を黙らせる必要がある。
グアルディオラも必死だ。自身の美しいサッカーを破壊する口達者なポルトガル人を抑え込むために。
モウリーニョも必死だ。プロとしての経験がない自身にとって、結果が全て。そのアイデンティティを天才肌のスペイン人から守るために。
このマンチェスター・ダービーは特別だ。
この戦いは、長くは続かない、一瞬咲き誇る桜のような美しさがある戦いだ。
この戦いは、マンチェスターの今後の覇権を争う戦いだ。
この戦いは、指揮官の、リーダーとしてのアイデンティティを賭けた戦いだ。
知的に美しいサッカーを創造し、勝利を目指す青。
情熱の限りをつくし、相手を破壊して勝利を切望する赤。
16-17シーズン。特別で、互角な、マンチェスター・ダービーの第一章が、開演する。
グアルディオラの自伝はこちら。
モウリーニョの自伝はこちら。
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