プロの英語講師をお招きして、プレミアの「フットボール英語」を解説していただいた内容を一部公開!

       
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プレミアパブ編集部

プレミアパブ編集部

解説者やYouTuberをお招きしたトークイベント、フットサル大会など、プレミアファンが楽しめるイベントを企画しています。YoutubeやTwitterでも情報発信中!

プレミアリーグパブでは毎月一回、リバプールサポーターズクラブ日本支部代表の田丸由美子さんをお招きして

プレミアリーグ関連のフットボール英語授業を行ってもらっている。

(授業の詳細、お申込みは【こちら】

主催

講師

リバプール・サポーターズクラブ日本支部代表

実践女子大学、日本大学商学部、英語講師

 

はじめに

本日は『Goal of the day』から3つの動画を、その後は少し長い動画にチャレンジしていきます!

(編集部注:『Goal of the day』とはプレミアリーグ公式サイトが過去の素晴らしいゴールシーンを紹介する動画コンテンツ。

実況アナウンサーが”どんな言い回し”でゴールを称賛するのか聞きとります)

でもこれはテストじゃないので(笑)

聞き取れたら書き込んでいくスタイルでやっていってください。最初はジェラードがシティ相手に決めたゴールです。

では流しますね!

①https://www.premierleague.com/video/single/891779

②https://www.premierleague.com/video/single/903354

③https://www.premierleague.com/video/single/901796

※授業中には、リスニング形式で行った

※第二回目以降、リーディングの授業も行っている

『Goal of the day』に出てくる【back yard】の意味とは

さて、一通りリスニングをしていただきましたが、

皆さん、いかかでしょうか?

それでは解答を配ります!

今度はこれを見て聞いていきます。まずはジェラードのゴールのスクリプトを見て、目で追いつつ聞いていきましょう。

【Champion‘s back yard】

という言い方が面白いですね。

「チャンピオンの裏庭で」っていう。

これはどういったニュアンスなのでしょうか?

対戦相手のシティが前年のチャンピオンですね。だから、

「チャンピオン(向こう)の家なのにこんなゴールを決めている」

そんなニュアンスですよね。

シティのホームスタジアムでゴールを決めたので。

なるほど!

【back yard】だけでそこまで想像するのは難しいですね。

でも面白い表現だと思います!

【it‘s what he does】

も訳が難しい表現ですけど、

「こういうことをやってくれるんだよ、ジェラードは」

といった感じです。

では2点目、ルーニーのゴール動画を解説しましょう!

どこが聞き取れなかったですか?

【in an instant】です。

そこはすごく早口でしたよね。

ピッチの端から端まで一瞬にして「一瞬にして」というニュアンスです。

では3問目です!

ここで使われている

【instinctive play】

は「本能的なプレー」。

【make a difference】

は「違いを生む」でよく使いますね。

最後の【emphatic】

は「際だった」とか「力強い」という意味です。

それ以外はどうでしょうか?

【two-goal lead is restored】

は「2点差が追いつかれた」ということでしょうか?

いや「2点差にした」ということでしょうね!

多分それまで2点リードしていて、1点返された状態からもう1点取って、

また2点を

【restore】「元に戻す」

ということです。

英語を上達させるために必要なことは…

うまく聞きとれない理由として、まず単語自体を知らないことがあるので、知っている単語量を増やしていくのは必要です。

あとは英語って、発音というよりもリズムなんですよね。

歌を歌っているような感じがしていて、私も喋るときはそんなことを意識しています。

なのでそのリズムに慣れること。そのためにはたくさん聞くしかないんですけど。

聞くときも、文字を見ながら聞いた方が良いと思います。

何を言っているか分からない状態で聞いているとただのノイズになってしまうので、文字と照らし合わせながら何を言っているのか理解することが大切です。

このサイトもそうですが、Youtubeでも字幕を出せるので、字幕を出しながら繰り返し聞いていくと良いです。

でも時間のかかることですし、これを毎日やることが重要です。

ゴールの決まり方によって単語を使い分ける

その裏面は2017-18シーズンに行われたアーセナル3-3リバプールの試合ハイライトのスクリプトで、穴埋め形式になっています。

こちらは少し長いので、止めながらやっていきますね。アーセナルファンもリバプールファンも、どっちが見ても楽しい映像だと思います!

難しかった……(笑)

最後にもう一回頭からいきましょうか。これは結構難しいです。

意味の横にサッカーボールが付いているものは、ゴールの場面で使う単語です。

【It’s Mesut Ozil who’s nipped it over】

という文を見たときに「nip?」って思ったんですけど、

【nip】は挟むときに使うニッパーと同じ

【nip】なんですね。

だから「挟み取る」、「掴み取る」という意味から、「素早くちょこっと蹴る」といったニュアンスかなと思います。

イギリス人に聞いたところ、時間もスペースもないようなゴール場面で、

素早く【precise】「正確に」に蹴る

ゴールだと教えてくれました。

へぇーー!!!

あと【nudge in】は

プッシュする、押し込む、という意味です。

このようにゴールが決まったときは大体、

<動詞 it in>

という形になります。この場合のitはボールです。

サラーが決めたときは

【passed it in】となっていますが、

【pass】はディフェンダー脇を抜いて決めるときなどに使います。

ジャカの場面で使われた

【blasted it in】は「強打する」、

「強めのシュートをバシッと打つ」イメージです。

ゴールを決めるといっても本当に様々な表現があるので、それを全て聞き取るのは難しいですよね。

では文の頭から、答えを見ながら聞いていきましょう!

エキサイティングな試合ならではの表現も…

最初の【esteemed company】、

【company】は「仲間」

という意味で使っています。

【In each other’s esteemed company】

と言っているので、

「お互いに尊敬しあっている相手」という感じです。

2行目の

【Each inclined to score, to attack,attack,attack】は

「どっちのチームも点を取りに行く傾向がある」ということ。

【When did it last let you down】の

【let you down】は

「ガッカリさせる」ということで、

【it】はこの試合を指しています。

つまり、

「この試合が最後に皆をがっかりさせたのはいつだ」

ということだから、

「このカードはいつも点を取り合うエキサイティングな試合になるので、ガッカリした試合なんて覚えていないよね?」

っていう感じでしょうね。

リバプールが2点リードした後にサンチェスが決めて、

【Arsenal have life】と言っていますが、

「命が残っていたか」、「生き返ってきたな」という意味です。

そして途中で

【The game that never fails】という部分があると思います。

【fail】は「期待を裏切らない」といった感じなので、

「この2試合は絶対に期待を裏切らない」ということです。

ちなみに、最後にアーセナルが3-3に追いつかれたシーンで、

【Peter Cech was’t strong enough of wrist】、

「チェフは手首が強くなかった」と言っていますが、本当にそうでしょうか?

カリウスは手首が弱いですけど……(笑)

以前ブラジルのメディアが、カリウスの手首が弱くて失点した場面に対して「レタスハンド」と言っていました。

リバプールサポとしては悲しいですけど、それがすごく印象に残っています。

 

(続く)

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