プレミアパブ編集部
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アーセナル率いるウナイ・エメリ監督が、
プレミアリーグ第13節ボーンマス戦(2-1で勝利)で3バックのシステムを採用しました。
プレミアリーグでは初の試みを、何故このタイミングで試したのか。
書き手
【プロフィール】
ファンサイト「プレミアリーグパブ」代表
学生時代の2012年にイングランドでコーチングライセンスを取得し、プレミアに強いサッカーライターとしての活動も開始
現在はプレミアリーグパブのサイト運営、イベント企画・司会などをしつつ、複数のサッカーメディアに寄稿もしている
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 30, 2018
3バック採用の理由
おそらくCBとSBの間のスペースを突かれることが多く、その守備的なリスクを軽減させるために、ある程度ボールを保持しつつ俊足2トップのスピードをいかそうとするボーンマス戦でこそ試した印象だ。
おそらくこの後のプレミアでも、2トップがスピード系のチームや、ボールを保持して後ろの選手をつり出してスルーパスを狙うチェルシーのようなチームと対戦する際に、3バックを採用するかもしれない。
また、イウォビ、ムヒタリアンといった純粋なウイングではない選手がアーセナルの2列目には多いので、より得意な中でのプレーさせる意味でもウイングバックを置くことができる3バックが望ましい。
実際にこの試合ではイウォビが水を得た魚のように躍動していた。
その他ボーンマス戦でおこった印象的なエピソードは以下でまとめている。
試合詳細
ボーンマス対アーセナル観戦中
・アーセナルは3バック。公式戦は2度目。プレミアでは初とのこと。
・意図としてはウィルソンとキングの俊足2トップにCBとSBの間のスペースをカウンターで使われる&その後マークがずれて中央にスペースができるのを避けるためか。
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 29, 2018
・3バックの序盤の印象としては、スペースを潰す目的は果たされているような気がするものの、引いて守る際に、WGとWBの連携ミスで簡単にサイドを突破されているところが怪しいのと、主導権をボーンマスに譲る展開になっているので修正が必要な雰囲気。
・20分頃からボールを持って崩すシーンも
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 29, 2018
ソクラテスのサイドに開いての守備は結構見ていて面白い。キングとのマッチアップでは完全にホールドしにいってて、もはやアメフトだった。まあでもファイティングスピリッツを感じるし、見ていて楽しい。フレイザーの突破を止めた場面ではガッツポーズも。アーセナルっぽくないいいキャラクター。
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 29, 2018
トレイラがシンプルにプレーするからジャカは気持ちよさそうだ。ジャカがトレイラにパスをして、トレイラはダイレクトで戻すだけのプレーだとしても、その間に前線の選手は動きなおせるし、フリーの選手がいれば足元にボールをつける技術はジャカには十分あるわけで。そうなるとイウォビも輝く好循環。
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 29, 2018
トレイラ、今季13試合(スタメンは8試合)に出場してシュートは9本のみだが、ボーンマス戦では3本も放った。
[3-4-3]だと、どうしてもポゼッションしている状態から崩し切るに至らないことが多くので(CBが一枚増えるので重心が後ろに)意識的にミドルを打っている印象。監督からの指示だろうか。
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 29, 2018
ボーンマス、前半終了間際にカウンターから同点に。アーセナルはカウンターの時のネガトラが遅い選手が何人かいて、カウンター時に持ち場を離れて臨機応変に対応でいなかったため失点に。定石通りのポジショニングを取り過ぎて、一番危ない中にいるブルックスへのパスコースを一切消せなかった。
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 30, 2018
結果的には3バックにすることで回避できるはずだったパターンで失点しているのが、何とも言えぬ感じ。 https://t.co/3cqxUWXwUN
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 30, 2018
エメリの「戦術家」としての顔をボーンマス戦で垣間見た気がする。
「から回ることもあるよ」という前評判も垣間見た気がする。
ただ、個人的には結構こういうタイプの監督好きなんだよな…。
試合ごとに意図を明確に感じるタイプの監督!
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 30, 2018
これこれ!
この強さとしなやかさを兼備する身体能力がありつつ、体の当て方も上手いからイウォビはキープ力があるんだよな。
というか体の当て方は、前からこんなに上手かったっけ? pic.twitter.com/FoePeWr9MI
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 30, 2018
・レノのロングキックは特別精度は高くなさそうな印象。
・3-4-3はエジルを休ませる時用のオプションという意味合いもあるのかしら。
・ベジェリンの今季の成長に、以前より左足の使い方が上手くなったのもあるな。プレスハマった時に、中に運んで左足で縦パスいれて突破するとか。
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 30, 2018
トレイラはリスタートが速く、ジャカのダイレクトの縦パスは絶妙で、イウォビはハーフスペースのポジショニングとその後のスルーパスも完璧で、コラシナツは正確にクロスを送った。あとはサンデーキラーのオーバメヤンが決めるだけ。素晴らしいゴール。
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 30, 2018
ボーンマスの目線でいうと、人数は足りていたのでアケが絞れて、クックがもう少し裏のスペースをケアするポジションをとれていれば普通に防げた。急なリスタートで集中力の切り替えが間に合わなかった。
そういう意味ではトレイラのリスタートをディレイできなかったところからミスだな……。
— 内藤秀明 (@nikutohide) November 30, 2018