ペップのシティ就任が英国の指導者における世代間格差を加速させそう

    ペップ・グアルディオラが来夏から、マンチェスター・シティの監督に就任することになりましたね。

    ロベルト・マルティネス(エバートン監督)「グアルディオラはフットボール界でベストな監督だ。記録がそれを証明している。そこに疑問はない。間違いなく、多くの指導者に影響を与えるはずだ。また、イングランドのスタイルとは全くもって別の戦術を持ち込むだろうね。彼の細部までのこだわり方は、他の監督には見られないものだ。これはイングランド・サッカーにとっていいことだと思うよ。彼の加入で、プレミアリーグはさらに魅力的なリーグになるはずだ」

    情報源: 【シティ監督就任発表のグアルディオラに賛否両論】アンリが欧州制覇を予見する一方で、マテウスが過激批判 | サッカーダイジェストWeb
     
    ペップに対して、6名の関係者がコメントを残してします。もしよければご一読を。
    さて、今回、気になったのはマルティネスのこのコメントなんですよね。確かに英国の多くの指導者にいい影響を与えそう。これは非常にいいことですよね。
    ここ数年、プレミアのサッカーが明らかに変わりつつあります。
     
    「パスサッカーを志向するチームが増えている」
    数年前まで、上位チームですら蹴ってばかりのプレミアでしたが、今ではボーンマスのように昇格組でもきっちり繋いで、崩そうとするチームも現れて来た。しかも現在、ボーンマスは15位。過去の順位を見てもわりかし安定して降格圏外にいるので、残留できそうな雰囲気。
    Bournemouth
    時代は変わりましたね。ストーク・シティがパスサッカーするなんて誰も想像できなかった。「デラップ砲キタアアアアア」とか言いながら、アーセナルが食われているのを楽しんだのも懐かしい。
    (アーセナルファンの皆様すみません…)
    ただ大幅に変わらない指導者もいるんですよ。例えばロングボール大好き…サム・アラダイスなんかはそこまで変わってないですよね。
    そう、一定層、変わらない指導者もいるんですよ。
    僕が2012年に、イングランドで指導者講習を受けていた際も感じました。
    当時は、「CBが開いて、セントラルMFがその間に落ちて組み立てる」というバルサ流の組み立てが流行し始めた頃合いでした。その頃はCLでコテンパンにされたユナイテッドのファーガソン監督が「転んでもただでは起きぬ!」という勝利への執着心もあり、取り入れていましたが、あまりそういう組み立てをするチームはなかったですね。アーセナルもまだだったと記憶しています。
    そんな時、その指導者講習には、プロ選手から引退したての若い教官と年配の教官がいて、若い教官はその「流行の」組み立てを取り入れて、講習をしてくれましたが、年配の方はこういってはなんですが、「オールドスタイル」を捨てきれずにいました。
    ボックス内でのクロス処理とかでも、今のセオリーでは、「DFは相手FWの+1人で守る」のはずなんですが、
    「数的同数でいい」
    と語っていました。「カバー要員は必要ないんですか?」を聞くと
    「そもそも、空中戦で負けるな!そこがフットボールなんだ!」
    という根性論というか、イングランドスタイルを教えて頂き、
    「なるほど!やはり海外の情報はなんでも正しい!すげええええ(棒)」
    と思った次第であります。まぁ、この考え方の違いは面白いですよね。だからこそ、強烈に記憶しています。
    さて、何が言いたいのかというと、
    「ペップのシティ就任でイングランドのパスサッカー志向はおそらく加速し、世代間…あるいは、意識の高低で格差がうまれそう」
    ということ。同時に、
    「イングランドサッカーは非常に混沌とし、それはそれで新たなスタイルが文化が産まれそう」
    ということも言えるかもしれません。この予想は当たるかもしれないし、外れるかもしれない。数年後に、また振り返ってみても面白いですね。
    こんなことを考えて
    「70歳を超えても成功体験にとらわれず、新しいものを取り入れようとする、サー・アレックス・ファーガソン氏は本当に偉大な監督だったんだなぁ」
    とも再確認しました。僕も、10年たっても、20年たっても、新しい考えを受け入れられる、スポンジみたいな脳みそでありたいなと思いました。
    スポンジ内藤を今後ともよろしくお願いします。
     
     



    【了】

    寄付が「全額」制作費に

    プレミアパブは視聴者の寄付で成立しているメディアであり、ファンコミュニティです。

    皆さんからの寄付は「全額」制作費に使用します。

    詳細は【こちら】

    コメント

      コメントを残す