プレミアパブ編集部
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欧州のトップレベルで「分析担当」として
活躍している日本人がいる。
フットボリスタでも好評連載中の林 舞輝さんだ。
はじめに
ポルトガルだけでなく、イングランドでの指導経験があり、
英国サッカーへの造詣も深い林さんに、トークイベント(8月22日に開催)で
第2節リバプール対クリスタルパレス、ユナイテッド対ブライトン、アーセナル対チェルシー、アーセナル対チェルシー、マンチェスター・シティ対ハダースフィールド、スパーズ対フラムの試合ハイライト映像を見ながら、解説して頂いた。
その様子を有料サポクラの加入者限定のウェブマガジンで全内容紹介している。
今回は一部内容を特別に無料公開する。
語り手
林舞輝さん
このたび、プレミアリーグパブで不定期連載をさせていただくこととなりました!
プレミア戦術手記として、気が向いた時に気が向いた試合を戦術的側面から語ります笑
初回はユナイテッドvsスパーズ。前編はエレーラ3バックの意図の考察、後編はスパーズの可変カルテットの脅威を予定しておりまーす! https://t.co/EOAbPp5ys8— はやし まいき (@Hayashi_BFC) September 1, 2018
内藤秀明
<プロフィール>
1990年生まれ。大阪府出身。「プレミアリーグパブ」運営者。プレミアリーグ専門のサッカーライター。1年間のイギリス留学中に、FAコーチングライセンスを取得。ほぼ毎シーズン渡英してプレミアを現地取材している。日本全国でプレミアサポの楽しいコミュニティを作るのが今の目標。
— 内藤秀明 (@nikutohide) May 23, 2018
アーセナルの致命的な弱点(チェルシーの2点目)
(編集部注:アスピリクエタが前線にボールを送ると、モラタとムスタフィが並走。エリア内に侵入したモラタは、右足で切り返してムスタフィをかわし、左足を振り抜いてゴール右に決めた)
やっぱりアーセナルのディフェンスラインは、裏に蹴れば、大体取れちゃうんですよね……。
ムスタフィはスピードが少し……。
この場面、アーセナルはどうすれば防げましたかね??
ムスタフィを使ってる時点で結構、ハイラインは無理がありますよね。
でもハーフライン近くの最終ラインの高さにするんだったら、チェフはボックスの外に陣取るくらい高い位置にいないとだめですよね。画面に映らないぐらい離れているってやばいですよ。
それでもし遠めからシュートを打たれて決められたら、「スーパーゴール! ナイスシュート!」って拍手ですね。チェフは悪くない。
ハイラインが抱えるリスクなので。
エデルソンだったら違いましたかね??
エデルソンだったらもっと前にいます!!
ただそもそも、でもスピードがあまりないムスタフィなんでね、ハイラインにすべきではなかったです。
出足の速いヴァランやコンパニならいいんですけどね。
対応しているモラタは決して速い選手じゃないのに、やられているわけですからね。
特に、怪我明け以降はコンディションもよくなさそうでしたし。
あと、なんでチェフは、蹴られる前に倒れちゃったんですかね?
一か八かで倒れちゃいけない場面だったと思います。
あとムスタフィが股を開けてるのもよくないですね。股は100%開けちゃいけないですから!!
僕も選手たちに口を酸っぱくして言ってます。股を開けちゃったら、GKはどうしようもない。
最悪、ファーは打たれても対処しようがありますよね。
そうなんですよ! これは防ぎようがないです。
日本人の驚愕!?イングランド人選手の悪癖とは
「股を開けるな」って、イングランドでも指導しますよね?
僕がチャールトンで指導していたときは、教えてなかったですね……。
イングランドの子たちって「股を開いちゃダメ」と言っても多分通じない(笑)
イングランドの子たちの特徴って説明しづらいんですよ。強いて言えば、勢いとか気合だけでサッカーやってる。
とにかく突っ込むんですよ。
分かります!! プレーモデル気合ね!
僕もイングランドでコーチングライセンスを取った時、似たような経験がありました!
守備の場面でアタッカー4枚に対して、ディフェンダー5枚。つまり+1枚つけた方がいいんじゃないかって話をしたんですよ。
そうしたら「5枚もいらないよ。4枚で十分だ」
って言われて(笑)
「空中戦で負けたらやばくないですか?」
って聞いたら。
「空中戦は負けるな」
って返された(笑)
そうか!
負けない前提で話を進めるのか、って気づかされましたね。
日本だと守備は「飛び込むな」って言われますけど、あっちだと、「と」の字を言う前にもう飛び込んでますからね(笑)
迷いがないですよね〜〜
だから僕の怒り方としては、
「なんでもっと早く2人目が飛び込まないんだ!」
になってます。
マジですか!!
めっちゃ笑っちゃいました。
その方が納得してくれるんですよね〜〜
イングランドの子たちに
「飛び込むな!」
って言うと
「えっ!? ボールを奪いに行かなくていいの?」
という反応になるんで、もう諦めました。
「飛び込んで抜かれたら、すぐ次の奴も飛び込め! 全力で飛び込めば2人目で取りきれるから」
みたいな。
やばいな~~(笑)
チェルシーと対戦したとき、その方法でやったら3人ぐらい一気に抜かれちゃいました……。
子供が僕に
「やっぱりアイツらうまいよ。もう駄目だよ、コーチ~」
って言ってきて……。
あと、アザールがこれだけ抜けるのも多分イングランドだからですよ!
(続く)
対談の全文の目次
<前編>
ベッカム級? ミルナーの魅力とは(リバプール、パレス戦の1点目)
ファビーニョ&シャキリ加入 改善できるリバプールの弱点
フィジカルじゃない! ルカク動き出しの秘訣
デヘアが居なければ、DF陣は…(ユナイテッド、ブライトン戦の1失点目)
モウの練習はつまらない? 若手が成長できない理由
林さん流! ハマらない”エース”ポグバの起用法
ポスト・モウリーニョ? ジダンの采配から見える思想
エメリはペップより高評価? タイトルを獲るには
ダビド・ルイスを起用するチェルシー…守れるの?
プレミアにはない? DFリーダーを決める基準とは(アーセル、チェルシー戦の1失点目)
(約13000文字)
<後編>
チェフ、一歩前に出れない理由(アーセル、チェルシー戦の1失点目)
アーセナルの致命的な弱点(チェルシーの2点目)
日本人の驚愕!? イングランド人選手の悪癖とは
サッリの誤算!? プレミアではイタリアの常識が通じない(アーセナルの2点目)
絶対覚えたい! 相手がゾーンで守る場合の鉄則(チェルシーの3点目)
間違いなの?意図的なの? メンディの評価
シティ、CL制覇は厳しい その理由は(マンチェスター・シティの1点目)
ペップにとってのダイレクトなサッカーとは
どうすればシティの大量得点を防げたか(マンチェスター・シティの2得点目ほか)
左SBがメンディなら左WGは誰がベストか?
ベルナルド・シルバは守備が不安?
エリクセンの負傷が心配? 危険なプレーとは(スパーズ、フラム戦の1点目)
ストーンズを開花させた? 育成年代コーチの英断
他の選手にはないケインだけが持つ才能とは
Jリーグでもやって欲しい! 林さんイチオシの前プレとは
(約13000文字)
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