プレミアパブ編集部
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モウリーニョ自伝を
読んで思ったことをつらつらと書いております。
ジョゼ・モウリーニョ自伝を読みました。
さて、今作品ですが、情報としての本ではなく、ぱらぱら眺めたり、本棚に飾ったりすること含めて、ものとしての本が好きな人にオススメしたい一冊ですね。
基本的に、セリフ数行に1ページ、写真1枚に1ページを贅沢に使い、かっこいい本を目指して作られたのかな?という印象です。
この構成である以上、情報量はどうしても少なくなってしまいますが、それでもモウリーニョファン、あるいはポルト、チェルシー、インテル、マドリーのサポーターは必読ではないでしょうか。
あの大舞台のハーフタイムでモウリーニョは選手に何を語りかけたのか。
歓喜の瞬間、観客席に目をやったモウリーニョの意図は何なのか。写真とセットでモウリーニョのセリフや、心情が紹介されているので、ファンは当時の溢れる喜びをもう一度リアルに思い出して、泣きそうになるはずです。
モウリーニョとファーガソンの美しい関係?
僕の中で、お気に入りのページは何枚もあるんですが、一番はこれ。
12-13シーズン、チャンピオンズリーグ、ベスト16の2leg、マンチェスター・ユナイテッド対レアル・マドリーの一戦。これ僕、現地にいたんですよ。
試合そのものはファーガソンが、ギグスの右ウイング起用という奇策で相性が悪いモウリーニョに挑み。その作戦そものもは成功するものの、ナニの退場というイレギュラーによって試合の拮抗は瓦解。
最終的に1-2でユナイテッドが敗れた一戦です。勝利に対する執念、いや執念という言葉で足りないくらいの思いを持つファーガソンとしては、心中は穏やかでないながらも、それでも潔くこのハグ。
それに対して、モウリーニョも
「オールドトラッフォードのボス」
「特別な男、特別な対戦相手、そして特別な友人だ」
と表現。
この二人に関しては不仲説が度々報道されているが、いやでもやっぱり、この二人は特別な関係だったんじゃないかなと、思わずにはいられない。
じゃないと、モウリーニョもこの写真をチョイスしないはず。いやさすがに、
「俺はお前より上だ」
なんてマウンティングではないはず!!!
ないと言ってくれ!!!もっと美しい関係性であって!!!(必死)
なんて、想像を巡らせながら読んでました。
垣間見えるモウリーニョの家族愛
あと、個人的に印象的だったのは家族の写真や、家族への思いを綴ったページが多かったこと。
過激な発言で、メディアからの注目を自分に集めることで選手を守る彼は、普通の監督以上にプレッシャーがかかるわけです。ただ、決して一人で背負っているのではなく、家族に支えられながらのモウリーニョなんだろうなと。あぁ、モウリーニョも人間なんだなぁ。
いやむしろ、誰よりも人間臭い、思いやりに溢れた人であり、隠してはいるけど家族にしかみせない弱みもたくさんある人なんだろうなと思いました。
僕はファーガソンのページや、家族との写真が多いのが印象的な一冊でしたが、他の人が読むと、また他の側面が見えてくる作品かもしれません。可能ならこの一冊を持って、居酒屋で、ああだこうだみんなで言い合ってみたいものです。