プレミアパブ編集部
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ヨーロッパリーグベスト16、1st leg、
ドルトムント対トッテナムは3-0でホームチームが勝利。
スパーズは大敗を喫しました。
まずは、ポチェッティーノの試合後のコメントを。
“I have no regrets, when we analysed the squad and picked the starting eleven we tried to win the game,” said the Spurs head coach.“But I am disappointed and sad because the result was bad.”
「後悔はない。分析し、ふさわしいスタメンを選んだ。試合には勝ちにいった。けど、結果にはがっかりしているよ」
ポチェッティーノの中でプレミアのほうが優先順位が高いのは間違いないでしょう。それでも、もちろんELでも勝とうとしていたはず。個人的には、今回の采配にはかなり違和感があったし、彼の「後悔はない」という言葉からも
完敗する可能性も承知の上で、ギャンブル的な采配をとった。勝算はあったが、結果、裏目に出て、彼の挑戦は失敗に終わった。
のではないかと勝手に感じてます。
そもそも、不可解なのが中盤の守備の要のダイアーの休養。もちろん彼にどこかのタイミングで休ませる必要がありますが、ドルトムント戦で中盤がスカスカで縦パスを入れられまくった悲しい状況を見たスパーズファンの多くは
「何もここで休ませなくとも…」
と思ったはず。僕も見ながら思ってました。プレミアリーグ優先とはいえ、下位に沈むアストンヴィラならダイアー抜きでも勝ちきれる可能性は高い。それでも、同格あるいは格上のドルトムント戦でわざわざ彼を外したのは、何か理由があるのではないかと思いました。
また、メイソンとキャロルという中盤の組み合わせも違和感あります。珍しいですよね。ドルトムントの攻撃陣の威力を考えれば、デンベレやベンタレブのほうが守備的にはベターなはず。
でも、この二人をチョイスしたのは、ドルトムントの高い位置からのプレスを回避するために、この二人の技術に賭けたのではないかと。まぁ、パスワークは全く機能せず、見るも無惨な状況になったわけですが…。
もう一つの違和感は、ケインの控え。これも、休養させたいという思いもあったとは思いますが、シャドリをトップにすえてゼロトップ気味にしたのは、やっぱりパスワークで相手のプレスをはがしたいという思いが強かったのではないかと。
まぁ、空気だった彼は後半途中で下げられたわけですが…、ソンフンミン起用にもそういう意図があったのではないかと。
まぁ、要するに、休養させたいと思いと、ドルトムントに勝ちたいという思いを天秤にかけた結果、チームのテクニシャンを集めて並べたものの、大失敗。
彼の中でも「大敗もあるけど、賭けだ!」と、送り出したが故に、「後悔はない」という言葉が出たのではないかなと思ってます。
GKロリスがそこまで得意ではないものの、低い位置からきっちり繋ごうとする意識が普段より強かったのも、その証拠ではないかと思っています。
普段から強気な采配を好むポチェッティーノ。いい方向に転ぶこともありますが、今回は大失敗ですね。ELはもう厳しいでしょうから、プレミアリーグに専念して、頑張ってもらいたいですね。