プレミアパブ編集部
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どうも。しがないデブです。
ひっさびさにものを書く感じです。読みにくいとか質が低いとかチラシの裏レベルとか、そういう苦情は運営までどうぞ。
さて、各方面からあーだこーだ言われておりますポグバに関してちょいと私見を書き殴っていこうかと思います。
書き手
【コラムのお知らせ】「マンチェスター・ユナイテッドはいかにして稼ぐのか」その1 https://t.co/9hPiZUXmXl @Qoly_jpさんから
— d.b.c.a ヒデキフォーエバー (@db7seven) 2015年11月17日
ポジションやフォーメーション最優先のお話は好きではありません。
もちろん重要ではあるのですが、スターティングポジションに過ぎず、選手同士の組み合わせや、相手のメンバーなど、他の条件を踏まえた上でのものであるべきであって、個人的にはどのような役割を与えているか、ということのほうが重要だと思っております。
どんな役割与えたらいいのか、ざっくり言えばユヴェントス時代に近い役割与えることでしょう。基本は「局面を破壊する仕事」です。
逐一試合を見ていたわけではありませんが、あのチームでポグバが組んでいたのはピルロやヴィダルやマルキージオなど、ポグバをサポート、伸び伸び攻撃で活かせるようなメンバーが中盤に揃い、前線もテベスがいます。攻撃において「局面の破壊」的な役割を担っていた様に見え、逆に言えば、その仕事に集中するために、それ以外の仕事は他の選手が担っていた。活かし活かされる条件が揃っていた様に考えられます。
ポグバの長所は、長い四肢を活かした推進力の高いドリブルと、精度の高い中長距離のパスだと思います。対して、短所は守備意識やネガティブトランジッションの遅さ、といったところでしょうか。おいどこのアカデミーが育てたんだ()ポグバのこの長所と短所をチームとして活かすのであれば、2.5列目あたりがスタートポジションで、下がり過ぎず、前にスペースがあり、サイドにも出ていける、そんなメンバーを組まなければなりません。まあ中盤で余裕持ってフリーで前向いてボール持たせたら誰も止められなくない?みたいな。
昨シーズンは低い位置でなんとか耐えていましたが、今年はマティッチが加入したことで幾分ポジションは下がりすぎることは減った様に思えます。
しかし、シーズン序盤は良かったものの、徐々にポグバのパフォーマンスは下がり始めます。ボールの狩人、マティッチがいることでポグバの守備への負担が減り、より攻撃に比重を置けるかと思いきや、そうではないことは最近の試合を見れば明らかです。
マティッチと同じくらい重要なのはバイリーでした。バイリーがいることで、最終ラインも高く設定出来るために、マティッチの位置も高くなり、ポグバの位置も必然的に高くなります。お世辞にもユナイテッドの守備は組織的にコンパクトとはいえず、二列目の選手も献身性はあっても守備がうまい選手はいません。スモーリングもジョーンズもロホも決して身体能力が低いわけではないのですが、ビッグクラブ同士の戦いにおいては、アザールやアグエロに限らず、非常にスピードのある選手との対峙が求められるために、必然的に高いラインを設定しにくいのです。
もっと突っ込むと、マティッチもバランスを取る選手ではなく、狙って狩りにいける余裕があって輝ける選手です。そのために、後ろを任せられる選手がいて、思いっきりボールにアタック出来る環境があってこそ輝く選手だと思います。
となれば、必然的にバイリーorもう一人のセンターハーフが必要なのではないか、という答えが見えてきます。最近起用しているマクトミネイがその例と言ってもいいでしょう。選択肢を狭めてマティッチが余裕を持って狩りにいき、奪ったボールをポグバに素早く預けてカウンター、といった局面を作り出すことが、どの相手にとっても1番嫌な形だと思います。そのタスクに集中させるためには、もっと早い段階でエレーラを使った3センターを試してもいいと思っているのは私だけではないでしょうが。
個人的には、選手には活かすタイプと活かされるタイプがいると思っていますが、ポグバは明らかに活かされる立場の選手です。あまりタスクを多く与えすぎずに、決定的な仕事に集中できる環境が必要だと思います。
もちろん世界最高の選手を目指すのであれば、自らの短所に目を向け、改善していくという作業は避けては通れない道です。エースであるべきか、キャプテンであるべきか、といった活かし活かされ問題はルーニーも非常に苦労したところです。ルーニーもポグバも、なんでも出来るように思われがちですが、センス故に中途半端にこなせてしまうところもあるので皆期待してしまうのです。理想像が独り歩きしてしまっていると思います。
競技こそ異なるものの、NBAのレブロン・ジェームズのようなキャプテンシーとハードワークとパフォーマンスを全て成立させる必要があります。ポグバにはその可能性があるだけに、世代のみならず、歴史上かつてないスケールのプレイヤーとして成長してほしいものです。それ故にもう一人のポールことポール・スコールズに辛口で突っ込まれるのでしょう。
活かすも殺すもモウリーニョ次第ではありますが、形に拘りすぎるあまり、選手を活かすべきポイントがズレているように見える試合がしばしば。もちろんモウリーニョの狙いもわかないこともないですし、バイリーがコンスタントに中期離脱をするのは頭が痛い問題です。が、どんな相手にとってもポグバを活かすことが相手にとっては脅威となるので、もう少しポグバ中心でもいいのかな、と思います。あくまでユナイテッドのストロングポイントはメンツを見てもカウンターです。その基点となる狙ったボール狩りからのカウンターの初動であるポグバを活かすことはもう少し優先されるべきだと思います。
つまり、ポグバに局面を破壊する仕事をさせるためには、狙ってボールを奪えるような守備組織をバイリーに頼らずに構築しましょう。ということになります。中盤の選手であれだけの身体で推進力を持った選手は世界中見てもいませんからね。今シーズンはクリーンシートこそ多いですが、ほぼデ・ヘアの功績であり、守備で嵌め込んだ試合はビッグマッチ以外でそう多くはありません。
逆に言うと、モウリーニョはそういったビッグマッチ以外で組織的な守備を構築するのはそう上手い方ではないように思います。選手の個人能力にぶん投げることが多いので、3年スパンの監督とか言われてしまうのでしょう。
と、まあこんな感じで久々に書き殴ってみましたが、いかがでしょうか?
駄文量産機ではありますが、またお目にかかる機会がございましたら、その時はお手柔らかにお願い致します。