プレミアパブ編集部
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「プレミアリーグパブ」というメディアなので、お固いインタビュー記事はそぐわない?
そんなわけで居酒屋でお酒を飲みながらプレミアリーグを語りつくす「居酒屋プレミア談義」シリーズを、
今回始めさせていただきます。
はじめに
栄えある第一回目は、
「ポジショナルプレー」など欧州の最新戦術をわかりやすく解説していることで有名なサッカーライターの結城康平と、プレミアリーグパブ運営の内藤秀明でお送りする。
ほろ酔いで、ゆるーい会話をしつつも、突然はじまるコアな戦術論をお愉しみくださいませ。
※本記事は、月額560円のプレミアリーグパブ・サポーターズクラブ限定のウェブマガジンを特別に一部、無料公開しています。
<今回、飲んだお店>
語り手
以前寄稿したエデルソンのプレー分析が、WEB版フットボリスタにて掲載されております。武骨な見た目でボディコンタクトを厭わないプレーをこなしたかと思えば、天使のように柔らかいミドルレンジパスを供給するマンチェスターシティの守護神は、新たなGKの道を切り開いていくのかもしれません。 https://t.co/b11Iiaw0yT
— 結城 康平 (@yuukikouhei) 2018年3月1日
<プロフィール>
1990年生まれ。大阪府出身。プレミアリーグ専門のサッカーライター。1年間のイギリス留学中に、FAコーチングライセンスを取得。毎シーズン必ず渡英してプレミを現地取材している。ライターとして複数メディアに寄稿しつつ、プレミアサポ向けのイベントを開催。サッカー漫画が大好き。— 内藤秀明 (@nikutohide) 2018年2月26日
サラーは何故ゴールを量産できるようになったのか
では、ビールで乾杯!
かんぱーい!
さて、さっそくですが、プレミアの話をざっくばらんにさせてもらいたいです。
現在の一番の注目はリヴァプールですかね?
CL決勝が残ってますもんね。
今シーズンのリヴァプールは、結構チャンスあると思ってるんですよ。
まぁ試合の終わらせ方が苦手そうなので、そこだけはほんと心配なんですけど。
まぁ少なくとも、10回やって2回くらい大勝ちする可能性ありますよね。
確かに(笑)
5対2とか。
今のリバプールは、6と1しかないサイコロみたいですよね(笑)
それにしても、モハメド・サラーには驚かされました。まさかあのエデン・アザールのインパクトを超えてくるとは思いませんでしたよ。
シーズン開幕直後くらい、まだサラーが覚醒していない頃、シュートを外しているサラーを見て、とあるローマファンが、
「サラーが得点もとれるなら、あんな値段(約48億円)で売るわけないでしょ!」
ってツイートしてたの鮮明に覚えてて、今そのローマファンの方はすごい悔しい思いをしているのかなって思います(笑)
シュートパターン、めちゃめちゃ増えましたよね。中距離からも撃てるし、背負って振り向いても良い。メッシみたいに威力がそこまで強くはないんですけど、正確で綺麗なシュートが撃てる。
増えました。
サラーってなんで、あそこまで得点とれるようになったんでしょうかね。
結局、得点を求められる環境に身を置いたのが大きかったんだと思います。
今のリバプールは、ロベルト・フィルミーノが真ん中で張るタイプではない。
結果、サラーとマネの両ウィングがガンガン中に入って行かなきゃならない。エリア内で、フィルミーノを追い越す仕事を求められています。チェルシー時代はサイドに張りっぱなしでしたけど、ローマに移籍してからはそうではなくなりましたからね。
ローマ時代はどんなプレーでした?
ローマ時代はめちゃくちゃ点を取る選手ではなかったけど、監督が(ルチアーノ・)スパレッティでしたからね。彼のチームにおけるトップ下やウイングはめちゃくちゃ高い次元のオフザボールの動きを求められる。トッティがゼロトップを務めていた時代なんかが、その典型ですよね。
今のローマも、セカンドトップとかは飛び出しの回数が多いので、そこでアタッカーとしてプレーしてたのは大きかったですね。
チェルシーの時は前に行くだけでしたからね。めちゃくちゃ速かったけど自分が速すぎてライン際まで行ってしまってプレーの選択肢が狭くなる、みたいなプレーが多かった印象です。
香車タイプのウィンガーにありがちなことですね。
「すげえ速ぇけど、どう使ったらいいんだろう」って思ってました。
キャリアが違えばWBにコンバートされた可能性もありましたよね。
ありえましたね。ローマ、リバプールで花開いて本当によかったです。
CL決勝の注目ポイントは?
マドリーとリヴァプールはどんな戦術で決勝に臨みますかね?
簡単に言うと、オーソドックスにマルセロの所でかわす、という戦術にすると思います。
去年のユベントス戦もマルセロが左サイドでプレスをかわして、右サイドの高い位置にいるクリスティアーノ・ロナウド、もしくは空いているスペースに(ダニエル・)カルバハルが走りこむという戦術でした。
結局、マルセロのとこでプレスを剥がせるのが大きい。
中盤が(ルカ・)モドリッチ、(トニ)・クロース、イスコですから、そもそもボールの扱いはめちゃくちゃ上手い。ただそこにマルセロが入ることで、さらにレベルが上がる。手がつけられない。
中盤のパスワークにマルセロが絡み出したときに、リヴァプールはそこにどうプレスを仕掛けるか注目です。
あと強いて言えばレアルはキーパーがあんまり足元上手くないので、リヴァプール
はそこにボールを戻させて、蹴らせてボール回収し、ショートカウンターをハメれるかどうかが鍵になるでしょうね。
サラーはベースの運動量は豊富ですが、リバプールの3トップの中だと、相対的に攻守の切り替えが遅いときもあるので、マルセロとのマッチアップはミスマッチかもしれませんね。
マネの方がボール取られてから守備への切り替えめちゃくちゃ速いですしね。マルセロを自由にさせると大体試合がレアルのものになります。
マルセロは何でもできますもんね。
(ロイストン・)ドレンテとレギュラー争いしていたころは、あそこまでの選手になるとは思ってませんでした。
確かに当時は中途半端なウィングって感じでしたからね。
正直、「なんでレアルにいるんだろう」とすら思ってました。
ただ、ビッグクラブって突然化ける選手がいますもんね。
まさにそれです。
ピッチ全体が見えてるSBなんて、貴重すぎます。
(続く)
その後の話題
・香車型ウインガーの生き残る道
・チェルシーの時期監督について
・話題のナーゲルスマンについて
・ペップの欲しがるサイドバックとは
・今シーズンのシティを止める鍵は、シルバ、デブライネでもなく……
・ウォーカーがペップ政権で成長した能力とは
・シティが来季目指す形は?
・デブライネの成長とは
・今季のマンチェスター・ユナイテッド
・モウリーニョの評価
・アーセナルはこれからどうなる?
・ポチェッティーノの強みとは
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