プレミアパブ編集部
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ノースロンドンの本拠地をおくアーセナルの
全選手のプレースタイルや特徴を
アーセナルサポーターの目線で解説していく。
監督:アーセン・ベンゲル
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『選手紹介』と銘打っている記事が監督の紹介から始まる、というのもなんだか変な話なのは重々承知だが、この人抜きではアーセナルは語れない。
今やアーセナルどころかプレミアリーグの生ける伝説となったベンゲル監督だが、1996年の就任以降21年間アーセナルの監督の座に君臨し続け、指揮を執った試合数は軽く千を超える。2003/04シーズンには
プレミアリーグで唯一となる無配優勝を成し遂げた。(厳密にはイングランドでサッカーリーグが始まった年である1888年(!)にプレストン・ノースエンドFCが12チーム制のリーグで成し遂げているが。ちなみに当時のリーグ参加チームはストーク、ウエストブロム、エヴァートン、などで全チーム今も残っている)
とはいっても栄光は過去のものとなりつつあり、最近はファンや評論家からの手厳しい批判も目立つようになってきている。
『勝ってるのでサイドバックをウイングで投入』
『負けてるのでベンチに居るFWを全員前線に並べて皆で攻めよう!』
といったウイニングイレブン的采配を時折見せるのと、選手の自由を重んじ過ぎたり、早期の選手交代は絶対しないといった頑固な姿勢も仇となり、戦術的な部分で疑問が呈されることもしばしば。
かと思うと20年拘り続けた4バックをあっさり捨てて3バックで快進撃を見せたり、急遽俺達のパスサッカー!を封印してマンチェスター・シティ相手にカウンター主体のサッカーで素晴らしい結果を残したりと、未だに監督として成長を続ける恐ろしい68歳。
GK:ぺトル・チェフの特徴、・プレースタイル
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プレミアリーグファンであればおなじみの守護神ぺトル・チェフ。チェルシーの黄金時代を象徴する選手だが、クルトワの台頭に伴って、10-15億円程度の移籍金で2015年にアーセナルへと移籍。チェフ自身が
家族の生活上の理由でロンドンに留まることを望んだという事情もあり、アーセナルの宿敵モウリーニョが移籍を許可した事件は世界中のプレミアリーグファンを驚かせた。
プレイ面では前評判通りの安定感で、ドタバタしがちなアーセナル守備陣に落ち着きをもたらしてくれている。チェルシー時代と比べると若干見劣りするような気もしなくはないが、これは年齢による衰えというよりは、チェルシーの守備陣の差とアーセナルの守備陣の差が表れているだけ、という気もする。
飛び出しやキック精度はそこまで良くないが、シュートストッパーとしては未だにワールドクラスだし、ハイボールの処理も安心してみていられる。特に、チェコ代表でヨーロッパ強豪国からのシュートを雨
あられと浴び続けて鍛えられたのか、超至近距離からのシュートに強い。
また、チーム一頭がいい選手として名前をあげられることも多く、沢山の言語を話せるため、DFが英語をしゃべれないとき(ガブリエルとか)もGKとのコミュニケ―ションは安心。
唯一玉に瑕なのが、PKを全く止められないこと。アーセナルに来てからまだ一度もPKを止めたことがなく、キッカーが蹴る前にどうしても先に動いてしまうのが気になる。
趣味のドラムがむちゃくちゃ上手く、カバー動画をあげるユーチューバ―としても活動中。
GK:ダビド・オスピナの特徴、・プレースタイル
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2014年にフランス・ニースからやってきたアーセナルの第二GK、カップ戦担当。やってきた直後は若くして第一GKを務めていたシチェスニーにその座を譲っていたが、シーズン途中で訪れた彼の不調&喫煙事件を機にポジションを奪取。最終的にはシーズンの半分くらいは正GKを務めた。
シチェスニーと比べると良いパフォーマンスを安定してみせていたため、このままアーセナルの救世主となるかと思われたが、なんとまさかのぺトル・チェフがそのシーズン後の移籍市場でアーセナルにやってきたためまたしてもサブGKに降格という憂き目にあってしまった。移籍期間にはベンゼマ/ラカゼット獲得と同じくらいの頻度で移籍のうわさが立つ。
腐っても(別に全く腐ってはいないが)コロンビア代表GKということで、総合的に高い能力を誇るのだが、いかんせんライバルがチェフでは相手が悪すぎる。特に、こればっかりは努力でどうにかなるものではないのだが、183cmとGKにしてはサイズが足りず、シュートストップも届かないものは届かないし、クロスやハイボールの処理に若干の不安を残す。
また、これは完全に一個人の意見だが、名GKというのは超絶冷静沈着タイプ(チェフとか、ロリスとか)か、感情的/クレイジーなタイプ(アーセナルで言えばレーマンとか、あるいはノイアーとか)に分かれると思っていて、落ち着きがあるわけでもなく、チームを引っ張る激しさがあるわけでもない、という感じでどちらにも当てはまらないのでトップクラスのGKには一歩足りない、と勝手に睨んでいる。笑
とはいってもこれほど豪華な第二GKはなかなかいないし、また、彼のチャントのおかげで(おーーー、とためてオスピナがキックするタイミングですぴーなーっ!と叫ぶ)、静かになりがちな自チームのゴールキックのタイミングでスタジアムを盛り上げられるというレアな能力も持っているので、ぜひ17/18シーズン以降もチームに残ってほしいところ。
GK:エミリアーノ・マルティネスの特徴、・プレースタイル
アーセナルにはどのポジションにも一人はいる、『永遠の若手』枠GK担当。
他の選手の例にもれず、この選手も気づけばもう25歳。悪い選手ではないとは思うのだが、とにかく実績というか試合経験が少なすぎる。アーセナルでは毎年数試合ずつ程度の出場にとどまっているし、出場機会を求めてレンタル移籍するもその先で出場機会を得られず、という日々が続いている。17/18シーズンもヘタフェにレンタルされているが、またしても試合に出られていない模様。
時々カップ戦に出ていた時の印象は悪くないのだが、シチェスニーが二十歳くらいでスタメンをはっていたことを考えると、さすがに25歳になってシニアチームでの出場試合数が50にも満たないというのは厳しい。
良くてもオスピナが去ってしまった後の第二GK候補、あるいは本人のことを考えるとそろそろ移籍を考える時期では、という気もする。
ただ、笑顔がすごく爽やかだし、アーセナルのスペイン語圏連合の一員としてピッチ外ではなかなか楽しい人生を送っていそう。
GK:マット・メイシーの特徴、・プレースタイル
言葉通りの大型新人。チームの集合写真を見て少し驚いたが、何とチェフよりも背が高い。Wikipediaによるとチェフ196cm、メイシー198cmとなっていたが、見た感じでは2cm以上高かった。まだ若者なので
最後に計測した時よりもさらに成長したのだろうか。
2017年の10月にカップ戦でデビューしたばかりなのでその能力はまだまだ未知数だが、デカいし、落ち着き払っていて大物感を醸し出しているので、もしもアーセナルが正GKを外から獲得せずに自前で育てようと目論んでいるとしたら、恐らく白羽の矢が立つのはマルティネスではなくこちらのメイシ―君だと思われる。
生え際がすでに後退?しているのを除けばアーセナルのイギリス人には珍しく(失礼)なかなかのイケメン。