大型補強を敢行も下位に沈むエバートン、不調の理由は何?

    大型補強を敢行し大きな期待を寄せられたエバートンだが、

    第7節終了時点で16位。

    その期待を裏切る結果になっている。不調の原因は何なのだろうか。

    (本記事はテレグラフ紙のEverton: what has gone wrong? を翻訳、加筆、修正しています)

    大型補強を敢行も・・・

    監督とフロントは、連携して計画的な補強ができているのだろうか。
    基本的に監督であるロナルド・クーマンは、レスターを優勝に導き2016年エバートンに引き抜かれたフットボールディレクターのスティーブ・ウォルシュに、選手の獲得を任せている印象が見受けられる。
    サンドロ・ラミレス、ニコラ・ブラシッチ、アデモラ・ルークマンがその例だ。
    ただし、全てというわけでもない。
    反対に、モルガン・シュナイデルランや、ギルフィ・シグルドソンらは監督から直々に口説かれている。
    その他にも前所属がアヤックスのダヴィー・クラーセンはクーマンと直接会話したのちに移籍を決めたという。
    どのような経緯で移籍が決まったかは大きな問題ではない。
    問題となるのは、大型補強を敢行しても
    ルカクの代役と運動量の少ないという昨季からの課題
    がいまだに解決されぬままであることだ。
    クラーセン、シグルドソン、ヴラシッチ、ルーニーは全て中央のプレーヤーである。
    昨シーズン、若手でサイドアタッカーのトム・デイビスを発掘したことは不幸中の幸いだろうか。
    全体を通して言えば、潤沢な資金を使った、これらの選手の獲得という豪遊は結局無計画なものであったといえる。
    家を建築する際にデザイナーは1人で十分なように、選手の獲得に従事する人物も1人で十分なのだ。
    クーマンにとって不幸中の幸いなのは、これが彼1人の責任でなく、ウォルシュにも半分を押し付けられることだろうか。
    2人ともにこの無計画な豪遊の責任はあり、1月の移籍期間に入るまでに状態を改善したいところだ。
    次の移籍期間までの3ヶ月は様々な人にとって、とても長いものに感じられるだろう。

    現状のエバートンの戦術とは

    エバートンは現在、オランダの攻撃的なパスサッカーをクーマンが選手たちに指導しているのか。
    はたまた、イタリアのようなどっしりと構え、カウンターを狙うチームなのか。
    答えは、
    チームとしての戦術を持ち合わせていない
    になるだろう。
    選手たちはもともと、無計画に集められたので、決まった戦術でプレーすることが難しいのだ。
    クーマン本人はこれを対戦相手に合わせ、様々な戦術で戦っているというが、
    事実上彼に選べる戦術はないに等しい。
    平均年齢が高く、アシュリー・ウィリアムズがミスりがちな限り、ディフェンスラインを高く保つ見通しは立てられないし、
    前線やサイドにスピードのある選手がいなければ、素早い切り替えからカウンターをすることだってできない。
    バーンリー戦では、もっとシンプルな策としてフィジカル頼みの戦術も試したが
    しかし、その日起用された、ウマル・ニアッセとカルバート・ルウィンは2人とも、それほどフィジカルが売りの激しいタイプのフォワードではなく、策は失敗に終わった。
    今夏にクーマンは、ジルーの獲得を望んだ。
    アーセナルのストライカーがいることで、シグルドソンのセカンドボールに対する反応が活かせると考えたのだ。
    しかしその野望は叶わず、シグルドソンは現在ペナルティエリア前をうろついているだけだ。

    クーマンのマネジメント能力

    監督というのは、成績がよければ賞賛され、悪ければこき下ろされるのが常だ。
    デイビッド・モイーズが解任され、ロベルト・マルティネスが就任した際、
    マルティネスの友好的な性格は、前任者であるモイーズの厳格な性格と比較された。
    それから3年が経ち、エバートンは、選手をうまく束ねられ、経歴十分で、規律に厳しい監督を探していた。
    そこでクーマンの名が挙がったのだ。
    ただ、人々が思っているよりもクーマンは選手たちに友好的で、
    選手を交代させた理由を、個人で面会し、わざわざ説明することもある。
    彼の誠実さを評価する者は多い。
    一方で、不条理な扱いを受けた選手たちは、もちろん違う見方をするだろう。
    実際、ロス・バークリーは公の場で批判されたことで、移籍を視野にいれたという。
    その結果として、現在はニアッセをトップ下で起用するという、本人も認める苦肉の策を強いられている。
    飴や鞭を使ってもバークリーを奮起させることはできず、むしろ離反の種を植えてしまった。

    ルーニーの買戻しは正しかったのか

    ルーニーの13年越しの買戻しは熟考した上での判断だったのか、
    もしくは感傷的な衝動買いに過ぎなかったのだろうか。
    開幕節からの連続ゴールもあり、ルーニーの復帰はエバートンの中盤の質を一段上にあげたように見えた。
    しかしその後、元イングランド代表キャプテンであるルーニーは飲酒運転で逮捕されるなど、ピッチ外でも問題をおこす。
    バーンリー戦を0ー1で落とした後に、追撃を受けるかのように新聞記事で叩かれたのは当然の結果だ。
    テクニックが武器のイングランド人はパスの選択肢が極端に少ないことに苦しんでいる。
    彼が顔を上げ、パスコースを探す際、動き出す選手がほとんどいない。
    つまり、彼が輝けるチームではないともいえる。獲得は正しかったのだろうか。
    カルバート・ルウィンは才能の持ち主ではあるが、ロメル・ルカクの代わりをするのには若すぎる。
    クーマンにとって、1シーズンで20ゴールを叩き出せるルカクの放出が痛かったのは火を見るより明らかだ。
    とはいえ、ルカクが移籍する可能性はかなりの確率であったわけで、前々から後釜について考えておく必要があった。
    準備不足。言い訳は通用しないだろう。

    厳しい試合日程は言い訳にならない

    エヴァートンはここまで、シティ、チェルシー、トッテナム、ユナイテッドなど、上位対決がシーズン序盤に連続した。
    チームが大きく変わろうとしているシーズンの序盤にこの組み合わせというのは、不幸な出来事だともいえる。
    実業家であり、エバートンの株主でもあるファハド・モシリ氏は
    「タイトルを争うような強豪、いわゆる『ビッグ6』に黒星を喫するのは当たり前だ」
    と指摘した。
    ただ、これは少し配慮に欠く発言だと言えるだろう。
    エバートンのサポーターはビッグ6にも対等に戦ってほしい、という思いがある。
    もちろんマンチェスターの強豪ユナイテッドやシティー、また、チェルシーに勝つのは至難の技だ。
    実際、エバートンはその時絶好調だったトッテナムとの対戦を強いられている。
    だか、やはりそれは言い訳にはならない。
    ヨーロッパリーグのグループリーグでアトランタのホームに乗り込んだ際も、不用意な負けを喫した。
    クーマンがその時のベストメンバーで臨んだアポロン・リマゾル戦(キプロスのチーム)でさえ勝つことができなかった。
    ビッグ6に割って入ることはできなくても、7位を保持するためには格下のチームには勝たなければいけないのは明白である。

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    あきひとってぃ Aki

    一言

    語学系の専門学校で英語を勉強しています。翻訳記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

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