【3つの能力に焦点を当てて解説】プレミア移籍が噂されるウパメカノ、具体的に今季どこが進化した?

    プレミアパブでは、「プレミアへの移籍が噂されるブンデスのスター特集」と題し、

    ブンデスリーガにも精通するプレミアパブ会員メンバーが、複数回に分けて来季プレミアへの移籍が報じられているブンデスのスター選手を紹介している。

    今回は、ライプツィヒに所属するダヨ・ウパメカノ。アーセナルをはじめとしたヨーロッパの強豪クラブから注目を浴びる逸材DFの現在地に焦点を当てる。

    書き手

    メディア部・K

    プレミアパブ会員。メディア部所属。

    メスト・エジルを見てサッカー好きになった。グーナー歴は3年。プレミアリーグもよく見るが、ブンデスリーガの攻撃的なスタイルに魅了され毎年スカパーと契約中。攻撃的なサッカーを崇拝しており、好きな監督はアーセン・ヴェンゲルとピーター・ボス。

     

    はじめに

    今回は「ブンデスリーガ・若手No.1CB」との呼び声も高いダヨ・ ウパメカノについてまとていきたい。

    筆者がウパメカノを初めて知ったのは2017年で、ちょうど彼が冬の移籍市場でレッドブル・ザルツブルクからライプツィヒに加入した年である。当初はボールコントロールの拙さや粗いポジショニングを身体能力で補う大味な選手だった記憶がある。

    当時テレビ中継の実況者が「とんでもない逸材が出てきましたね」と大笑いしていたのを覚えているが、おそらくそれは「随分荒削りだな」というニュアンスであったと思う。

     

    ウパメカノが今季みせた成長

    しかし、そこからの成長スピードは凄まじく、年々経験を重ねることに集中力が増し、王者バイエルン・ミュンヘンのエース、ロベルト・レヴァンドフスキを完封するほどの実力者となった。

    そして、迎えた2019-20シーズン、新しく監督に就任したドイツの若き知将ユリアン・ナーゲルスマンの下、ウパメカノはさらに進化の階段を駆け上がった。

    そこで今回はこの原石が今季どのように進化したのかを紹介したい。

     

    ビルドアップ

    今シーズン特に著しい成長が見られたのがビルドアップ面である。ナーゲルスマンの指導が功を奏したのか、縦パスを積極的に通し、時には裏に走るFWにロングフィードを蹴って得点に関与することが明らかに増えた。

    また、パスコースがないとみるや、自らドリブルで前に運び攻撃の起点になるシーンも散見される。

    かつての軽率なプレーは鳴りを潜め、いわゆる”繋げるCB”へと変貌を遂げたのである。

     

    カバーリング能力

    ライプツィヒの志向するサッカーは、前線からハイプレスをかけ、ディフェンスラインはかなり高めに設定されている。

    その点、圧倒的なスピードで背後の広大なスペースを埋めることができるウパメカノはチームスタイルにまさにうってつけの人材で、驚異のカバーリング能力を発揮しているのだ。

    裏を取るのが巧みなブンデスリーガのアタッカー陣に対して、背後から追いつきボールを奪取するプレーを何度も披露しており、「守備で無理ができる選手」だということを今季証明した。

     

    対人戦

    元々フィジカルには定評があった選手だが、今シーズンチームの重心がより前になったことを受けて、対人戦の強さがあらためて目立つようになった。

    世界最高峰のCBであるフィルジル・ファン・ダイクが飛び込まずにコースを切るディフェンスが得意なのに対し、ウパメカノは間合いを詰め、積極的にタックルでボール奪取を狙いにいくディフェンスが特徴である。いわゆる”奪えるディフェンス”だ。

    ウパメカノの近くでボールを受けようものなら自慢のパワーで圧倒されてしまうので相手としては非常に怖い。

    ボールを奪うプレーは、攻撃的なサッカーを志向するチームにおいて、なくてはならない存在で、そこからカウンターを繰り出すことができるため非常に魅力的な能力でもあるのだ。

     

    課題

    今後の課題をあえてあげるとすれば、怪我の多さである。ライプツィヒに加入してから毎年数試合は必ず欠場しており、今シーズンもその課題を解消することはできなかった。

    また、怪我から復帰した後も、しばらく身体が重そうで、普段の守備範囲の広さを発揮することができないシーンが散見される。

    あとは、インターセプトを狙う意識が強いのはいいが、それが裏目に出て簡単に背後を取られることが多いのも改善すべきポイントである。

    しかし、逆にいうとこれくらいしか欠点が見当たらないのも事実である。

     

    移籍について

    そんなウパメカノは、今夏の移籍市場で争奪戦になる可能性が高い。

    プレミアリーグのチームでは、先述の通りアーセナルが興味を示しているという噂があるが、CLに出場できないかつ新型コロナウイルスの影響で財政的に厳しく多くの投資ができないことを考慮すると、現実的ではない。

    個人的には、マンチェスター ・シティへの移籍を推薦したい。 

    今シーズンの成長を考えれば、ジョゼップ・グアルディオラ監督が志向するパスサッカーにも十分適応でき、さらにシティの泣き所であったCBの層の厚さの向上にも期待ができる。

    また、コミュニケーションの面でも、シティのCBには同じフランス人のアイメリック・ラポルテがいるので連係面も安心できる。

    かつてファン・ダイクの加入がリバプールのラストピースを埋めたが、それと同じような活躍を期待してもいいのかもしれない。

     

    さいごに

    ウパメカノは 東京五輪世代の選手でもある。U-23フランス代表では不動のレギュラーであるため、来年五輪が無事開催されれば、もしかすると日本でのプレーが見られるかもしれない。

    五輪への出場を所属クラブが拒否する可能性も考えられるが、来日した際はぜひともそのプレーに注目してほしい。 

     

     

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    【了】

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